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Pixel XL

北米版「Pixel XL(G-2PW2100)」モバイルネットワーク少しわかった

10 月末に一度北米モデルの「Pixel XL(G-2PW2100)」“Really Blue” を入手して、訳あって一度手放したわけですが、本日改めて「Daydream View」と共に入手しました。「Daydream View」のレビューについては改めて行わせていただくとして、今回はモバイルネットワーク通信についてちょっとわかってきたことがあるので、自分への備忘録も兼ねて記させていただきます。

ちなみに「Pixel / Pixel XL」北米モデルは、「Nexus 5」から登場した北米モデル史上、最も癖のある機種で、モバイルネットワークの通話、通信もかなりややこしいことになっています。一筋縄でいきません。

前置き

ご存知の方は多いかと思いますが、「Pixel / Pixel XL」にはグローバルモデルと北米モデルの 2 モデルがあり、それぞれモバイルネットワークの対応周波数が異なります。

日本で利用するのであれば FOMA プラスエリアや幅広い LTE バンドに対応しているグローバルモデルの方が正直良いです。しかし私は予てより、北米モデルの「Nexus」を KDDI 系の SIM で運用することに情熱を燃やしているところもあり、更に「Pixel / Pixel XL」の場合は大好きなブルーカラーが北米モデルしか出ていないというこで、今回も問答無用で北米モデルを入手しました。

対応周波数の違いは以下の通りです。

※CA は省きます

  • グローバルモデル
    • 2G:GDM クアッドバンド
    • 3G:WCDMAB1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 9 / 19、CDMA2000 B0、TDSCDMAB34/39
    • 4G:FDD-LTE B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13 / 17 / 18 / 19 / 20 / 21 / 26 / 28 / 32、TD-LTE B38 / 39 / 40 / 41
  • 北米モデル
    • 2G:GDM クアッドバンド
    • 3G:WCDMAB1 / 2 / 4 / 5 / 8、CDMA2000 B0 / 1 / 10
    • 4G:FDD-LTE B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13 / 17 / 20 / 25 / 26 / 28 / 29 / 30、TD-LTE B41

ちなみにこれまでの北米モデルでは、「Nexus 5」では CDMA により通話は NG で LTE 通信は OK、「Nexus 6」と「Nexus 5X」は CDMA による通信と通話、そして LTE による通信は OK という個人的な調査結果となりました。しかし OS のバージョンによっては通信と通話共にできないこともあるなど、北米モデルはかなり不安定です。

詳しい結果は、もう忘れました。

Android 6.0 以降の APN 設定

Android では Android 6.0 以降で、WCDMA 系の SIM と CDMA 系の SIM では APN の設定がバックグラウンドで分かれるようになった模様で、例えば「Nexus 5X」の場合、テクニカルな作業をしないと一部の CDMA 系 SIM での通信が行えないということがありました。懐かしいですね。

ただ Android 6.0 にアップデートした北米モデルの「Nexus 6」では、上記の作業を行っても通話、通信共にできない模様です。私は試していないのでわかりません。

どうやら MNC で分かれている模様

そしてこれに関して、バックグラウンドではどういう風に分かれているのか、なんとなく原因を突き止めたのでご紹介させていただきます。それは APN 設定の中にある MNC です。

例えば KDDI では MNC を 50 に設定していると WCDMA 系 SIM を挿したときの APN 設定に、MNC を 51 に設定すると CDMA 系のAPN 設定に格納される模様です。

例えば以下の APN 設定は mineo(A プラン)の VoLTE 対応 SIM を挿している時に自動で設定される数値なのですが、MNC を 50 に変更して保存すると、この APN 設定が一覧から消えてしまいます。

KDDI-3

しかし WCDMA 系 SIM を挿すと、先ほど MNC を 50 に変更した mineo の APN 設定が現れます。ということで、Android 6.0 以降では MNC で APN 設定の格納場所が変わることがわかりました。

だからなんだって話ですが。

「Pixel XL(G-2PW2100)」に mineo(A プラン)の VoLTE 対応 SIM を挿して通信

とっても癖のある北米モデルの「Pixel XL(G-2PW4100)」ですが、なんとか mineo(A プラン)の VoLTE 対応 SIM で通信はできたので、そのやり方をなんとなくご紹介させていただきます。なんとなくというのは、このやり方が合っているかが分からないからというか、どういう理由で通信ができるようになったのかが詳しくわからないからです。

またいくら VoLTE 対応 SIM でもハードウェア側が VoLTE の認証機種でないと実施の VoLTE 通話はできません。なので、今回はあくまでも通信のみです。

その方法は、恥ずかしながらかなり適当です。APN の設定については省かせていただきますが、要は通常の APN 設定を同じです。ただ「Pixel XL(G-2PW2100)」では SIM を挿して APN を設定しただけではちゃんと電波を掴んでくれません。

※恐らく CDMA 系 SIM の場合のみ

次に *#*#4636#*#* から “携帯電話情報” を開き、“優先ネットワークの種類を設定” の部分を切り替えながら、“PING テストの実行” をタッチしまくります。基本は通信のみなので、例えば “LTE/WCDMA” で “PING テストの実行”、“LTE only” に切り替えて “PING テストの実行”、今度は “LTE/CDMA” に切り替えて “PING テストの実行”、また “LTE only” に戻して “PING テストの実行” という感じです。

通信が行われていない状態では “データネットワークの種類” が “Unknown” となるのですが、そのうち電話を掴み “LTE” に切り替わります。そして “LTE” が継続されれば勝ちです。

mineo-2

多分基本的には通信が継続されるはず。もし電波を掴まなくなっても、この方法で再度掴むようになります。いや、なりました。

mineo

私はこんな感じで北米モデルの「Pixel XL(G-2PW2100)」で KDDI 系のモバイルネットワーク通信が行えるようになりました。多分 WCDMA 系 SIM の場合はここまで変なことをしなくても簡単に通信ができるようになるはずです。ちなみに恐らく北米モデルの「Pixel(G-2PW2100)」でも同じやり方で通信ができるようになるはず。

今回はmineo(A プラン)の VoLTE 対応 SIM でしか試していないので、KDDI の黒 SIM などでも試してみようと思います。

しっかし北米モデルの「Pixel XL(G-2PW2100)」は本当にかなり癖があるので、購入を考えている方はご注意ください。とはいえ私のいる沖縄だから今回ややこしくなっているだけかもしれませんが。。。

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執筆者情報:石井 順(管理人)

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「北米版「Pixel XL(G-2PW2100)」モバイルネットワーク少しわかった」への4件のフィードバック

  1. いつも楽しく拝見させていただいています。先日、expansysで青のグローバル版を購入しました。auのvolte simで悪戦苦闘していましたが、この記事のとおり試みると無事に通信出来ました。音声は不要だったので良かったです。感謝申し上げます。ありがとうございました。

  2. こんばんは。ご質問があります。
    一旦この方法で通信可能になったとしても、
    WIFIや再起動等でLTEが切断された後は
    再度*#*#4636#*#*が必要になるのでしょうか。
    どうぞよろしくお願いいたします。

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