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画質に問題!3月31日生配信「VRプロレス×BJW」感想【レポート】

今回の記事では 3 月 31 日に行われた、世界初となるプロレスの VR 生配信「VR プロレス × BJW」のレポートをお送りさせていただきます。

「VR プロレス × BJW」は大日本プロレスの新木場大会で実施された VR 技術を利用したライブストリーミング放送です。会場は新木場駅徒歩 10 分程度のところにある新木場ファーストリングで、ライブストリーミングはコンテンツを運営する Klamp の特設サイトかスマートフォンアプリ「SHOWROOM」上で 3 月 31 日 19 時半頃(第 4 試合)から生配信が行われました。

当日はプロレスの第 4 試合からということもあり 19 時半丁度からというわけではなかったのですが、私は Android スマートフォンに「SHOWROOM」アプリをインストールしてスタンバイしていたら 19 時半過ぎ頃から映像の配信が開始されました。視聴方法は全画面モードと VR ヘッドセッドモードがあり、せっかくなので VR ヘッドセットに設定。(最初は)

そして始まったのがこの映像。アプリ側で解像度を最高にしていてこの状態です。正直画質は激悪。リング中央に立っている方の顔はまったくわかりませんでした。

ただ「VR プロレス × BJW」では当然のことながらリングの周りに観客もいたので、一般客が映っても顔がわからないように画質を設定していたのかも。新木場ファーストリングは特にリングと観客席の位置が近いので、この辺に配慮しての画質設定だったのかもしれないですね。とりあえずライブストリーミングを見ていたこっちとしてはちょっと不満ではありましたが、横浜に住んでいたころに実際に新木場ファーストリングでプロレス観戦を何度かしたことがある私としては、懐かしい感覚もありました。

「VR プロレス × BJW」用のカメラはリングのエプロンサイドに 2 機配置されていて、観戦中にランダムで入れ替わる仕様となりました。また VR ライブストリーミング配信用として使用されていた VR カメラは RICOH が CES 2017 で発表した「RICOH R Development Kit」です。このほかにレフェリーが「Theta S」をヘッドマウントで装着していたのですが、この映像は流れませんでした。恐らく「Theta S」の映像は 2017 年 5 月からは DMM で配信される「VR プロレス」のコンテンツ用の映像となるのでしょう。

ちなみに「RICOH R Development Kit」はプレオーダーが開始されているものの、今春の出荷予定ということでまだ発売はされていないはずです。そういう意味では「VR プロレス × BJW」は「RICOH R Development Kit」の画質を確認する良いチャンスにもなりました。結果は残念でしたけどね。

私は最初は VR モードで視聴していたものの、試合中のロープワークや投げ技などでカメラが揺れたりしてかなり酔ったのですぐに全画面モードに切り替えました。この辺は慣れもあるかもしれないけど、私は VR モードで視聴し続けるのはちょっと無理。

このほかアプリの性質上、同じく視聴しているユーザーのコメントが流れたり、ユーザーが送信した “いいね” の星が画面に流れたりとちょっとウザイ演出はあったものの、実際にエプロンサイドで試合を観戦しているような映像となっていたのでそれなりに楽しむことはできました。中には VR カメラをいじる選手もいたりして、そういったライブ感が楽しめたのもなかなかの好印象となりました。

ただどうしても画質の悪さは気になってしまいましたね。もっと鮮明な画質でバラモン兄弟を見たかった。

逆に画質が悪くて功を奏したのは、第 7 試合のメインで行われた蛍光灯デスマッチです。大日本プロレスといえば蛍光灯、有刺鉄線、画鋲などを使用するハードコアデスマッチで、もちろん血がドバドバ出ます。

流石に一般ユーザーも見ることができる「VR プロレス × BJW」でハードコアデスマッチなんて流さないだろうと勝手に思っていたのですが、なんとメインでそれを見ることができました。今回のハードコアデスマッチは蛍光灯のみです。アブドーラ・小林を見ることができるなんてある意味感激。

これ以上は見せられない惨劇が繰り広げられていたものの、画質の悪さのおかげでそこまでのリアル感はありませんでした。とはいえ血が流れているのはわかりましたけどね。これを流してしまうなんて、大日本プロレスは凄いことするなーという印象。

感想

今回の「VR プロレス × BJW」は見てわかる通り画質の問題はあったものの、リアルタイムで行われているプロレスの試合をエプロンサイドから間近で見ているような感覚で観戦できたのは、プロレスファンの私にとってはとても良い試みだと思いました。プロレスに興味がない方でもそれなりに楽しめたかもしれません。

私は普段、新日本プロレスの月定額動画見放題サービス「新日本プロレスワールド」でプロレスの生配信を観戦しているのですが、VR プロレスではそれとはまた違った感覚でプロレス観戦ができたので、今後は他団体、多団体の試合をもっと配信してほしいと思いました。もちろん次回からは有料で構わないので。

今回は大日本プロレスという、私が普段あまり見ることがない団体だったのでそもそもの新鮮さもありましたが、普段見ることの多い DDT やドラゴンゲートなどが VR プロレスを取り入れたら、普段とはまた違った印象になると思います。今後の VR プロレスの規模拡大に期待です。(流石に新日本プロレスは参入しないでしょうけど)

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執筆者情報:石井 順(管理人)

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