ついに入手した「BlackBerry Aurora(BBC100-1)」、いろいろと触っていますがやはり最初に気になるのは BlackBerry 初のデュアル SIM スマートフォンという点ですよね。ただ BB Merah Putih の公式ページデにはュアル SIM の仕様について詳しく記載されていなかったので個人的に検証してみました。今回はその結果のレポートをお送りさせていただきます。
とはいえ題名で答えを言ってしまっているので結論から申し上げますと、(大方の予想通り)「BlackBerry Aurora」は 4G + 3G のデュアル SIM デュアルスタンバイ「DSDS」に非対応となる模様でした。2G の検証はできていないので、少なくとも 4G + 3G の「DSDS」はできなかったというのが検証結果となります。
検証では “SP モード対応の NTT ドコモ SIM” + “SP モード対応の NTT ドコモ SIM” と“SP モード対応の NTT ドコモ SIM” + “KDDI 黒 SIM” の 2 パターンを行いましたがどちらも同じ結果となりました。
「BlackBerry Aurora」では SIM 1 と SIM 2 を挿した場合に、データ通信を行う SIM をどちらかから指定しつつ、通話を行う SIM についてはどちらかを指定するかもしくは同時待ち受けを行うかの設定をすることができます。
Cellular date(データ通信) |
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Calls(通話) |
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で、データ通信を行う SIM を SIM 1 か SIM 2 に設定すると、もう一方のアンテナピクトが 0 になりました。(“SP モード対応の NTT ドコモ SIM” + “SP モード対応の NTT ドコモ SIM” だとどちらも “NTT ドコモ” と表示されてわかりにくいですね、ごめんなさい)
ただ切り替え時、10 秒程度は両方の電波を掴む時もあります。とはいえこの状態のときにデータ通信用に設定していない SIM の番号宛に電話をかけてみましたが、“電源が入っていないか電波の届かない…” のアナウンスが流れて通話を行うことはできませんでした。つまり一時的に 4G + 3G の状態に表示されるものの、結局は4G + 3G の「DSDS」ではないということです。
挿している SIM がどちらも NTT ドコモなのでわかりにくくなってはしまいましたが、つまりは 4G + 3G の「DSDS」には非対応だったということを理解していただければ幸いです。
デュアル SIM については残念な結果になりましたが、「BlackBerry Aurora」は BlackBerry 初の Android 7.0 搭載スマートフォンという点も何気に特徴です。5 月には Android 7.1 を搭載する「BlackBerry KEYone」が発売されるのでそれまでの天下とはなりますが、現在唯一 BlackBerry 製 Android の中でマルチウィンドウを利用することができます。
このほか実際に利用できるかどうかは未検証ですが、一応 VoLTE にも対応している模様でした。この辺はまた改めてレポートとしてお送りさせていただきます。
それにしても、個人的に実はそこまで期待はしていなかった「BlackBerry Aurora」なのですが。結構サクサク動いてそれなりに快適に利用することができてちょっと感動しています。
元々デュアル SIM もそこまで期待しておらず、万が一 4G + 3G の「DSDS」対応だったとしても SIM を 2 枚挿して運用しようとは思っていなかったので、個人的には今回の検証結果はどうでもいい内容ではありました。そんなことよりも結構活躍してくれそうな機種なので、今度の検証やレビューなどに力が入ります。
「BlackBerry Aurora」については当ブログで更に掘り下げていきますのでご期待いただければと思います。