- 「Pixel 4」「Pixel 4 XL」の eSIM プロファイルは複数ストック可能
- eSIM の切り替えは手動
- eSIM × 2 の「DSDS」不可
2019 年 10 月 24 日に国内でも発売された、国内向けシリーズ初の eSIM 対応 SIM フリー Google スマートフォン「Pixel 4」「Pixel 4 XL」。
そのスペックや機能は目をみはるものがありますが、やはり大注目なのは eSIM ですよね。国内ではまだ eSIM サービス自体が少ないので選択肢は限られていますが、今後の展開に大いに期待できる分野となっています。
「Pixel 4」「Pixel 4 XL」はそんな eSIM 対応なので、私もようやく届いた「Pixel 4 XL」に早速 eSIM を登録してみました。詳しい eSIM の登録方法や設定はまた改めて別の記事でお送りさせていただくとして、今回はちょっと違う視点というか、一歩先を行ったお話です。
題名の通り、「Pixel 4」「Pixel 4 XL」の eSIM、複数のプロファイルをダウンロードしてストックしておくことが可能でした。
「Pixel 4」「Pixel 4 XL」はそもそも、国内版においても物理 SIM(nano SIM)+ eSIM の「Dual SIM, Dual Standby(DSDS)」をサポートしています。なので物理 SIM と eSIM の「DSDS」運用が可能なのですが、eSIM にセットする eSIM プロファイルは、複数ダウンロードしてストックしておくことが可能なんです。(最大何個までストックできるかは未検証)
ただし、「Pixel 4」「Pixel 4 XL」の「DSDS」は、あくまでも物理 SIM + eSIM 限定。複数の eSIM プロファイルをダウンロードしてストックしておくことが可能とはいえ、eSIM + eSIM の「DSDS」はサポートしていません。また複数ストックした eSIM プロファイルの切り替えは、現時点で手動となります。
今のところ eSIM サービス自体の選択肢が少ないこともあり、eSIM プロファイルを複数ストックしておくことにあまりメリットはないというか、供給が少ないので応用しにくいかもしれませんが、今後より多くの MNO、MVNO が eSIM プランを展開していった場合、複数契約しつつ「Pixel 4」「Pixel 4 XL」にストックしておいて、SIM を抜き差しすることなく使い分ける、という運用が実現できる可能性はあります。例えばデータ通信専用の eSIM サービスを複数契約して、1 つがデータ容量の上限に達したら次の eSIM に切り替える、なんて運用は以外とありですよね。
現在も物理 SIM でそういった運用を行っているユーザーもいらっしゃるかもしれませんが、これを SIM の抜き差しなく数回のタッチ操作だけで行なうことができるようになる、というだけでも結構なメリットなはず。まずは、国内の安価な eSIM サービスの拡大に期待していところです。