- Qualcomm、Wear OS用新プロセッサ「Snapdragon Wear 4100 / 4100+」発表
- パフォーマンス、接続性、低消費電力が大幅向上
- 新しい「TicWatch Pro」で初採用
Qualcomm は 2020 年 6 月 30 日、Google のウェアラブル OS「Wear OS」用の新世代プロセッサ「Snapdragon Wear 4100」「Snapdragon Wear 4100+」を正式発表しました。
“Snapdragon Wear” シリーズの新プロセッサは、2018 年 9 月の「Snapdragon Wear 3100」以来の 2 年弱ぶりの発表です。
「Snapdragon Wear 4100 / 4100+」
Qualcomm の新世代プロセッサ「Snapdragon Wear 4100」「Snapdragon Wear 4100+」は、主に Wear OS ウォッチ用プロセッサですが、今回初めて「Android Open Source Project(AOSP)」機種もサポートしました。
「Snapdragon Wear 4100」「Snapdragon Wear 4100+」は、CPU、GPU、メモリ、セルラーモデム、カメラサブシステムが内包された、12nm アーキテクチャ SoC です。主な進化点は、パフォーマンス、接続性、低消費電力が大幅向上。
「Snapdragon Wear 4100+」は特に「Snapdragon Wear 3100」プロセッサと比較して、なんと 85% もパフォーマンスが向上しています。アプリの高速起動はもちろん複数アプリの同時利用においても、高いユーザーエクスペリエンスを発揮します。
内包されるセルラーモデムは、もちろん 4G LTE もサポート。接続性の改善と、待ち受け時の低消費電力を実現します。
驚くべきは、「Snapdragon Wear 3100」では最大 16 色だったディスプレイ色数が、なんと 6,400 色に拡大している点です。これは最新の「AON コアプロセッサ」を搭載しているために実現していますが、「Snapdragon Wear 4100+」に搭載されるものの、下位モデルの「Snapdragon Wear 4100」には「AON コアプロセッサ」が搭載されません。
このほか Bluetooth 5.0 もサポートし、25% 以上の電力削減も実現。またパフォーマンスの向上だけでなく、バッテリー寿命への影響も最小限に抑えるよう設計されています。
「Snapdragon Wear 4100」を搭載する最初の機種は、なんと Mobvoi 製「New TicWatch Pro(仮)」です。このほかに imoo 製の子供向け Wear OS ウォッチ「Z6 Ultra」もラインアップされています。
「Snapdragon Wear 4100+」搭載機種は、今のところ未発表です。「AOSP」サポートということで、Wear OS ウォッチ以外にどんなデバイスに搭載されるのか、今から楽しみですね。
Source:Qualcomm