- 「Android Auto」ワイヤレス接続未対応国がついに日本だけに
- 以前未対応国だったロシアも「Android Auto」ワイヤレス接続対応国入り
- 日本だけ取り残されている状態(しかし今後に期待)
Google のカーナビゲーション用のオペレーティングシステム「Android Auto」において、一部の国で提供されていた「Android Auto」のワイヤレス接続が、2020 年 3 月に一気に対応国が拡大されたものの、日本とロシアだけが未対応国となったままとなっていたことを、以前当ブログでご紹介させていただきました。
しかし 2020 年 9 月に入いり、未対応国のラインアップに動きがあった模様です。
とはいえ題名の通り、当初「Android Auto」ワイヤレス接続未対応国となっていた日本とロシアのうち、新たにロシアが対応国入りしたために、日本のみが未対応国となってしまいました。日本ではまだ、「Android Auto」のワイヤレス接続は利用できない模様。日本だけか取り残された状態。
「Android Auto」のワイヤレス接続は、Android 5.0 以降の Android スマートフォン単体で利用できる「Android Auto」アプリの話ではなく、「Android Auto」対応カーナビ or カーステレオと Android スマートフォンを Wi-Fi 接続(5GHz)で利用する場合のワイヤレス接続運用の話です。
「Android Auto」ワイヤレス接続はもちろん、カーナビ or カーステレオ側が「Android Auto」のワイヤレス接続に対応している必要もあります。
「Android Auto」は当初、「Android Auto」対応カーナビ or カーステレオと、USB ケーブルで接続して利用する仕様となっていたのですが、2018 年春ごろより米国などの一部の国でワイヤレス接続が解禁され、そして 2020 年 3 月に対応国が拡大されていました。
「Android Auto」のワイヤレス接続は現在、日本を除いた、アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ボリビア、ブラジル、カナダ、チリ、コロンビア、コスタリカ、ドミニカ共和国、エクアドル、ドイツ、グァテマラ、フランス、インド、アイルランド、イタリア、メキシコ、ニュージーランド、パナマ、パラグアイ、ペルー、フィリピン、プエルトリコ、ロシア、シンガポール、南アフリカ、韓国、スペイン、スイス、台湾、英国、米国、ウルグアイ、ベネズエラで利用することができます。
ちなみに日本が「Android Auto」ワイヤレス接続未対応となっている理由は、Wi-Fi 電波 5GHz 帯(5.2 / 5.3 / 5.6 GHz)の車内を含めた屋外利用が、電波法で禁止されているためです。ただし 2020 年 6 月より、条件付きで 5.2GHz 帯のみ屋外利用が解禁された模様なので、これを応用すればもしかしたらそのうち日本でも「Android Auto」のワイヤレス接続を利用することができるようになるかもしれません。今後に期待しましょう!
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Source:Google(Android Auto ヘルプ)
以前仕事の関係でWi-Fiに関わっていた者です(所属は伏せさせてください)。
総務省電波利用HPを参照していますが、5.2GHz帯の屋外利用が条件付きで認められるようになったのは「2018年」6月29日です。5.6GHz帯はそれ以前より屋外利用には問題ありません。
なお、昨年のWRC-19において無線通信規則(RR)が改正され、国内規制の範囲に加えて自動車内でEIRP 40mWまでの利用が認められることになったため、国内でも今後の制度改正が見込まれます。課題の本質は恐らく5.9GHz帯を使用するETCなどDSRCシステムとの共用検討が課題と思われます。
参考:https://www.soumu.go.jp/menu_hourei/s_kokuji.html, https://www.ntt.co.jp/journal/2004/files/pdf/JN20200462.pdf
ほほう、なるほど
WearOSの決済といい、今回の件もそうだけど日本Googleはどうしてここまで対応が遅いんだろうか…