- Google、「YouTube」にて摂食障害関連コンテンツに新しいポリシーを適用へ
- 現行の摂食障害を美化または助長するコンテンツの削除から、視聴者が模倣しうるコンテンツと判断された場合も削除対象に
- 摂食障害に対して正しく向き合うコンテンツであったとしても年齢制限 & 危機管理パネル表示
Google は 2023 年 4 月 18 日(火)、動画サービス「YouTube」における新しいポリシー適用を発表しました。
今回「YouTube」に適用される新しいポリシーは、摂食障害関連コンテンツに対して制限を掛ける内容です。具体的には、食後に嘔吐して強制的にカロリー摂取を制限する内容や、摂食障害を揶揄するような内容などで、視聴者が模倣しうるコンテンツと判断された場合は削除対象となります。
ちなみに「YouTube」ではこれまでも、摂食障害を美化したり助長したりして視聴者の意識を刺激し、身体に重大な危機を及ぼしかねない危険な動画や違法動画は削除対象となっていました。今回は新たに、その内容の良し悪しにかかわらず、摂食障害に関連するコンテンツに対しては、専門家からの情報に基づいて適切な対処が行われます。
これは、摂食障害に関連するコンテンツが、ある人にとってはプラスに働いたとしても、一方ではマイナスに働く可能性もあるためです。そのため、例え摂食障害からの回復や摂食障害に対する教育、ドキュメンタリーなど、摂食障害に対して正しく向き合うコンテンツであったとしても、18 歳未満のユーザーやその可能性があるユーザーには動画が表示されないようになる年齢制限が適用され、たとえ 18 歳以上であったとしても動画の概要欄付近に危機管理パネルが表示されるようになります。
「YouTube」のこれらの新しいポリシーは、今後数週間以内に適用開始される予定です。
「YouTube」が摂食障害関連コンテンツに制限を掛けるということで、大食い動画などに対する制限が思い浮かぶ方もいらっしゃるかと思いますが、おそらくはそういったコンテンツは制限対象ではなく、例えばヴィーガン過激派が発信する偏った内容のコンテンツや、逆にヴィーガンを攻撃するような内容のコンテンツなどが対象となると予想されます。また今後は、昆虫食に関連するコンテンツも増えてくると予想されますが、内容によっては制限対象となるのかもしれませんね。
Source:YouTube