こんにちは、Jetstream BLOG 管理人兼ライターの 石井順 です。
以前当ブログでもご紹介させていただいたAnker 製「PowerPort Speed 2」を用いての充電効率の検証結果をご報告してくれたユーザー様(todana 様)が、更に BlackBerry 純正充電器まで巻き込んだ素晴らしい検証レポートを作成してくれたので、今回はその検証結果と結論をご紹介させていただきます。
(実際のレポートは Excel シート 12 枚におけるかなり詳細な内容なのですが、サクッとまとめています)
「ブーストモード」
「KEYone」には高速充電に最適化してくれる「ブーストモード」が実装されていることは、すでに多くの方がご存知かと思います。
「KEYone」に充電用の USB Type-C ケーブルを挿すとディスプレイ下部に一定時間切り替え用スイッチが表示され、「ブーストモード」をタッチすることで高速充電に最適化された充電が行われるようになります。
ちなみにこの「ブーストモード」は PC 接続時ではデータ転送を行うことができなくなるという特性を持っていたりします。
今回の検証
今回の検証は、前回の Quick Charge 3.0(QC3.0)対応 Anker 製「PowerPort Speed 2」に加え、「KEYone」に同梱されている BlackBerry 純正充電器も用いて行われました。
前回の検証では「KEYone」を電源 OFF にした場合の「PowerPort Speed 2」での QC3.0 適用時と、「KEYone」電源 ON で「PowerPort Speed 2」に接続して「ブーストモード」を ON にした場合の比較となったのですが、今回はそれに加えて純正充電器による「ブーストモード」ON の場合の、計 3 通りの充電を比較した検証内容となっています。
検証結果
検証結果の比較は以下の通りです。かなり僅差ではありますが、純正充電器 +「ブーストモード」の充電効率が一番良いという結果となりました。
QC3.0 よりも純正充電器 +「ブーストモード」の方が優れているという結果はかなり興味深いですね。純正充電器 +「ブーストモード」は充電開始 30 ~ 90 分くらいの間が特にその威力を発揮していることがわかります。
ただ全体的にな結果として満充電までに掛かる時間が 10 分程度しか差がないため、大差はないと思われるかたも多いかと思います。
このほか QC3.0 対応の「PowerPort Speed 2」で「ブーストモード」に切り替えると、どうやら QC3.0 ではなくなるという点も今回の検証で明らかとなりました。
その他
今回の検証では電圧まで計測してくれていて、それも細かくレポートされています。
この電圧比較からわかることは QC3.0 が最初電圧がかなり高めな割に、充電効率はそこまで良くないということです。これにより QC3.0 を利用した場合は最初、比較的発熱する可能性があることがうかがえます。
「ブーストモード」もそれなりに電圧が高めで発熱はしやすいので、QC3.0 が悪い、というわけではないですけどね。
まとめ
「KEYone」は QC3.0 対応でその高速充電対応性能がフィーチャーされがちですが、そもそも純正充電器 +「ブーストモード」を活用すれば QC3.0 充電器を用意する必要がないという結果となったかと思います。
なんというか、「KEYone」の基本性能の高さにちょっぴり感動です。
そして、今回詳しい検証とそのレポートを作成してくれた todana 様には、正直脱帽です。お見逸れしました!!