Qualcomm は、サンフランシスコで開催された Google の開発者向けイベント Google I/O 2105 にて、Snapdragon 810 プロセッサを搭載した新型「Project Tangoスマートフォン」を、2015 年 Q3 に発表する予定であることを発表しました。
Project Tango は、「モバイル機器に人間スケールの空間・動き認識を与えること」をテーマとして Google I/O 2014 で発表された、Google傘下の先端技術研究グループ “ATAP” が開発を進めるプロジェクトです。
“Project Tango 端末は、高度なモーショントラッキングカメラと 3D 震度センサーによって実空間を認識させることができます。
屋内のナビゲーションや視覚障害者のアシストなど、様々な場面で活用可能とされています。
例えば購入を検討している家具のサイズが部屋のサイズに合うかどうか、店舗内の目当ての商品がどこの棚の何段目にあるか、端末上で確認できるようなるわけです。
初代となる 7 インチタブレット「Project Tango タブレット開発キット」は、NVIDIA の Tegra K1 プロセッサが採用され、昨年 12 月より発売され、つい先日には半額となる在庫処分セールも開始されました。
Qualcomm は、既に開発者向けに、カメラが撮影している被写体に 3D グラフィックを重ねて表示する AR サービス “Qualcomm Developer Network” を利用したアプリ開発 SDK を提供していて、その SDK や、スマートフォン向け AR アプリ開発プラットフォーム “Vuforia”、“Hexagon DSP” などを利用して「Project Tango スマートフォン」用にアプリを開発できるとしています。
「Project Tangoスマートフォン」は、2015 年 Q3 中に発表予定とされているため、IFA 2015 前後が濃厚と予想されます。
Source:Qualcomm