5 月にインドの現地アマゾン Amazon.in を通して発売が開始された「Nubia Z9 Mini(NX511J)」が届きました。
インドから直輸入ができなかったため転送業者と通して輸入したのですが、手配後、だいたい 10 日程度で到着となりました。
沖縄の自宅宛に送ってもらったので、関東だったらもう少し早くなるかもしれません。
手配に関する内容はこちらの記事をご参照ください。
「Nubia Z9 Mini」は 3 月に中国で発表され、その後 5 月にインドに投入されることが発表されました。
中国では 4 月頃から発売されていたのですが、今回なぜインドモデルを手配したかというと、中国モデルにはインストールされていない(と思われる)Google サービスがプリインストールされているからです。
インドモデルには Google Play はもちろん、初期設定時に Google アカウントを登録する項目もあります。
「Nubia Z9 Mini(NX511J)」のスペックは以下の通りです。
- OS:Android 5.0.2 with Nubia UI 2.8
- サイズ:141.3 × 69.8 × 8.1 mm
- 質量:145g
- ディスプレイ:5インチ(1,920 × 1,080)Full HD、IPS、Corning Gorilla Glass 3
- CPU:64bit Snapdragon 615MSM8939 1.5GHz Octa-core
- GPU:Adreno 405
- RAM:2GB
- 内部ストレージ:16GB(microSD 対応 ~128GB)
- リアカメラ:16MP
- フロントカメラ:8MP
- Wi-Fi:a / b / g / n / ac
- Bluetooth:4.0
- バッテリー:3,000mAh
- Dual-SIM 対応、LTE 対応
基本的には中国モデルとインドモデルのスペックは同じです。
ただし、モバイルネットワークの対応周波数は多少異なる可能性があります。
こちらに関しては Nubia のインド向けサイト nubia.in にモバイルネットワークの詳しい記載がないため、ちゃんと記載されている中国モデルと比較することができません。
なので、SIM を挿して確認する以外方法はないのですが、いかんせん沖縄という周波数的な土地柄もあり、まだ詳しく調査はできていません。
まず、パッケージ & 同梱品に関してですが、パッケージは Galaxy などで使われているような端末より一回り程度の大きさです。
蓋を開けるとまず本体があり、その下に、説明書や SIM ピン、microUSBケーブル、AC アダプタの同梱品が収められています。
ヘッドセットは同梱されていませんでした。取り出した時の第一印象は、意外とズッシリする、でした。小型ながら145g と、少し重めです。
中華端末ということでそこまでデザインや造りに期待をしていなかったのですが、メタルフレークが採用されていて、Xperia のような前後フラットパネルのオムニデザインと、結構高級感のある造りでビックリしました。
外観の印象は上々ですが、実物が思っていたよりも少し大きくて、その点は少し残念。Xperia Z1 Compact と比べたらこの通り。
Xperia Z1 Compact より大きく、薄い筐体です。「Nubia Z9 Mini」は Dual-SIM 対応で、microSD カードは非対応です。SIM スロットはピン出し方式。
SIM スロットは microSIM × 2 に対応しています。SIM スロット一個で 2 枚収納できるのはなかなかスマートです。「Nubia Z9 Mini」は Android 5.0.2 ベースの独自 UI「Nubia UI 2.8」が搭載されています。
「Nubia UI 2.8」は Android 5.0.2 を全体的にカスタマイズした作りで、Android 5.0.2 を継承している部分もありつつ、実際の操作性は 結構クセがあります。
また、一件タッチ式のホームボタンしか搭載されていないように見えますが、実際はホームボタンの右側にバックボタン、左側にメニューボタンが搭載されています。
このバック、メニューボタンは一切光ってくれないため、知らないとビックリします。事実、Android に慣れている私も、最初はまったく操作方法がわかりませんでした。
「Nubia UI 2.8」の特徴の一つは、ドロワーがないことです。ドロワーがないというより、ホーム画面に全て集約されているといった方が近いかも。
まずは下の画像がウィジェットやショートカットなどを設置できる第 1 のホーム画面です。
特に珍しいところはありませんが、ドロワーの開閉ボタンがないのが分かると思います。
そして下の画像は、第 1 のホーム画面から左にスワイプした時に現れる画面で、パノラマ撮影、ライトペインティング、スローシャッターなどのカメラ撮影機能のショートカットが集約されたホーム画面となっています。
こちらはカスタマイズ不可です。
次に、第 1 のホーム画面から右にスワイプすると、各アプリのショートカットが現れます。つまりここからのホーム画面がドロワーとなるわけです。
このドロワーは全てマニュアルでの整列となっていて、アルファベット順などに自動で並べ替えることができず、全て手動で入れ替えなくてはいけないという難点があります。
ちなみに、Google 系のアプリは初期で設定されているフォルダに集約されていました。
実はこのフォルダを解除する際もフォルダ自体を削除することができず、フォルダに入っているアプリアイコンを一個一個手動で外に出す必要があります。つまり、この時点ではかなり「Nubia UI 2.8」の使い勝手は悪いです。
「Nubia UI 2.8」で唯一といっていいほど面白い機能は、「スピリットスクリーン」という機能です。ディスプレイを 2 分して使用ができる、いわゆるマルチディスプレイ機能です。
「スピリットスクリーン」をオンにするディスプレイの中央下に上にスワイプするボタンが表示されます。「スピリットスクリーン」のオン / オフボタンは、クイックセッティングメニューにあります。
ちなみにクイックセッティングは、見ての通り Android 5.0 標準のものを多少カスタマイズした感じになっています。このボタンを上にスワイプすると「スピリットスクリーン」が利用できるようになります。
「スピリットスクリーン」を開始すると、まずホームボタンが上下に表示されます。ちなみに表示領域の大きさははスワイプで変更することが可能です。
「スピリットスクリーン」を利用すると、例えば、YouTube を見ながらブラウジングや Twitter などの SNS ができたりします。
またこの時に文字入力がある場合上の図のようにキーボードが表示されるのですが、このキーボードは任意の位置に移動させることが可能です。
「Nubia UI 2.8」が非常に使いづらいので Google ランチャーなどに入れ替えたいのですが、そうするとこの「スピリットスクリーン」が使いにくくなってしまう難点があります。ちょっとモヤモヤしてしまう点です。
「Nubia Z9 Mini」はコンパクトモデルながら、 5 インチ(1,920 × 1,080 ピクセル)Full HD 解像度のディスプレイを搭載している点も特徴だったりします。
表示に関しては、コンパクトモデルにしてはかなり綺麗という印象です。
ちなみに、上位モデルの Nubia Z9 / Z9 Max も Full HD ディスプレイ搭載です。
「Nubia Z9 Mini」で特に注目すべき点は、やはりカメラ機能です。カメラスペックは、リアカメラが16MP、フロントカメラが 8MP で、これは Nubia Z9 / Z9 Max と共通しています。
そしてカメラ機能は「Neo Vision 5.0」というソフトウェアが搭載されています。この「Neo Vision 5.0」が機能満載で、マニュアル撮影も標準搭載されています。
マニュアル撮影はカメラを起動し、左上に表示されている “PRO” を押すと切り替えることができます。マニュアル撮影への切り替えが簡単なのも「Neo Vision 5.0」の特徴です。
カメラ設定項目も満載です。
カメラ機能に関してはまだ使いきれていないため、詳しくはまた改めて。
現在はまだケースとガラスフィルムの到着を待っているところのなので「Nubia Z9 Mini」をそこまで触れていないのですが、それらが揃ったら改めて使用してみようと思います。しかし現時点でも、買ってよかったと思える端末であることは間違いなく、末永く使いたいと思っています。
「Nubia Z9 Mini」インドモデルの輸入多少ハードルが高いですが、輸入総額的には 40,000 ~ 50,000 円程度と、それなりにスペックが高い割には格安です。カメラ専用機として購入しても良いと思えます。
元々「Nubia Z9 Mini」は中国向けとして発表されているのですが、今回入手したインドモデルにもその名残は多々見受けられます。むしろ、中国モデルに無理やり Google サービスを突っ込んだのでは?と思えてしまうのですが、例えば、Google Chrome もインストールされているのですが、恐らく中国モデル向けの標準ブラウザもインストールされていたりします。
そういった矛盾した部分が目についてしまう方には向かない端末かもしれません。その他、飛散防止フィルムの貼り方が雑で、思いっきり埃が入っていたりもします。
まぁ、仕方ないと思うしかないですね。
シムサイズがマイクロシムと記載がありますが、実際にはナノシムです。
コチラの記事をみて誤って端末を購入してしまいました。。。