先日 Android 5.0 以降のスマートフォン単体で利用できるようになった「Android Auto」ですが、Sony の車載スマートフォンコントローラー「RM-X7BT」との併用を試してみたところ、見事に可能でした。しかもお互いに機能を殺しあうこともなく、逆にお互いに不足している部分を補う感じでかなり便利だったので、今回ご紹介させていただきます。
「Android Auto」は車の安全運転を目的とした簡易 UI が特徴のシステムです。ナビ、音声通話、音楽再生、ボイスコマンドなど、簡単な操作で行うことができます。
「RM-X7BT」はボイスコマンドによる操作ももちろん可能なのですが、特に便利なのは通知の音声読み上げ機能です。またシリンダー型コントローラーによる音楽操作やボリュームコントロールなども行うことができます。
ちなみに「RM-X7BT」は車のエンジンを ON にすると自動で電源が入り、ペアリングしている Android と自動で接続してくれます。そして「Android Auto」には指定した機器と Bluetooth 接続した時に自動で「Android Auto」が起動し、接続が切れると「Android Auto」も終了するという設定機能があります。
この機能は通常、Bluetooth に対応しているカーナビを指定して利用するのですが、「RM-X7BT」を「Android Auto」の指定機器とすると、
- 車のエンジン ON
- 「RM-X7BT」の電源が ON
- Android とペアリング
- 「Android Auto」が起動
の以上の動作が自動で行われるようになるわけです。走行中は「Android Auto」を起動したまま、受信した通知が「RM-X7BT」を通して車のスピーカーから流れたり、シリンダー型コントローラーのボイスコマンドボタンを押して天気やニュース情報を音声で流したりすることができます。
音楽再生やナビゲーションは「Android Auto」から操作して行うことが可能。つまり車の走行時に「Android Auto」と「RM-X7BT」のそれぞれの性能を活かすことができるというわけです。
また車のエンジンを止めると Android と「RM-X7BT」の接続が切れるため、「Android Auto」も自動で終了します。このときに音楽を再生している場合も自動で一時停止します。
以上のことをテキストで表すと少し複雑に見えますが、実際の操作は直感的に行えてかなり楽でした。今後「Android Auto」が進化すると「RM-X7BT」で行える機能と同じようなことが「Android Auto」でも行えるようなるかもしれません。
しかし現状は「Android Auto」と「RM-X7BT」の併用はかなりオススメできる内容です。「RM-X7BT」自体国内では販売されていないのでこの恩恵を受けられる方は限られますが、10,000 円以内で個人輸入も可能なので、是非トライしてみたはいかがでしょうか。