2014 年 12 月に横浜から沖縄に移住し、2 年とちょっとが経過しました。早いもんです。結構あっという間な気がします。
沖縄は高校の修学旅行で初めて訪れたのですが、行動範囲が限られているとはいえ、本土とは違う雰囲気や気候に感動し、そのころから “いつか沖縄に住みたい” と思うようになっていました。が、結局そこから沖縄に再び訪れたのは約 20 年後です。2013 年 8 月に会社を辞めて独立し、時間の余裕ができたのでまた沖縄に行ってみようと思い、一人旅で訪れました。それから 1 年の間に 4 回の来沖。
4 回目で物件の内見をし、その流れで物件を決めてしまい、一旦横浜に戻って 2 ヵ月後に正式に移住したという流れです。前々から計画していたわけではなく、どちらかというと勢いで移住した感じ。“いつか” とは思っていたものの、それがこんなに早く訪れるとは思ってもみませんでした。生きているうちに叶えられる夢であればいいな、程度に思っていたので。
移住するにあったって計画も大事かもしれないけど、勢いも大事。
沖縄に移住したことはまったく後悔していません。正直仕事面では不利になることが多々ありますが、それをどう克服していくかが結構楽しかったりします。例えば私の場合は輸入販売をしていて元々自身で発送の手配などを行っていたんですけど、沖縄に来るにあたって貸倉庫 & 発送代行を業者と契約したり、代行に委託するにあたって輸入品をどう効率よく倉庫に入れるかを考えて、それを海外のサプライヤーに指示したり。そして代行するにあたってできた時間的な余裕や精神的な余裕を、ブログ執筆などの別の収入源のために使って代行で生じる経費分に充てるようにしたり、などなど。
今は時代が時代なので内地に帰るのなんて安くて早くて簡単です。だからたまに気分転換と仕事 & プライベートの用事も兼ねて帰ったりもしています。年に 2 ~ 4 回くらいですかね。上手く安い便などを見つけられれば、全ての交通費を含めても往復 20,000 ~ 30,000 円程度で済みます。宿は多摩の実家を使わせてもらいつつ、横浜のホテルに泊まったり。
私の沖縄生活で実際に日々やってることは、横浜にいたころとほとんど変わりません。でもやっぱり環境が違うと、生み出すものも変わるはず。
正直いうと、文化の違いにとまどうことは多々あります。文化の違いというか、私らしく書かせていただくと、“沖縄の程度の低さ” にです。沖縄はよくのんびりしていると言われますが、良い意味でののんびりが 1 割りで残りの 9 割りは悪い意味だと感じています。まっ、本土と離れていてまったく異なる文化と時間が流れているし、温暖な気候ということもあるので仕方のないことなのかもしれません。生活してみて始めてわかることですね。沖縄移住は覚悟と割り切ることも必要。(慣れは不要)
大好きなお店「きのストアー」
私はもともと沖縄が好きだったんですけど観光地とかはあまり好きではないので、特に観光ガイドを見て回ったりもしてなかったですし、旅行で来ていたときもレンタカーを借りて適当に走っていました。それは今でもあまり変わりませんが、たまに沖縄に来る友達や知人を案内するにあたって、美ら海水族館や斎場御嶽などの “ザ・観光地” はちょこっと案内できたりはします。
そんな中で、沖縄中部から北部の東側にある宜野座村(ぎのざそん)という村にある、東京からの移住者夫婦が営んでいる「きのストアー」というお菓子屋さんに、1 年前くらいからよく通うようになりました。よく通うというか、基本的に毎週土曜日に訪れています。知ったきっかけは沖縄でできた友人の紹介です。
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「きのストアー」のある宜野座村は、毎年阪神タイガースがキャンプを行う場所です。丁度今の時期は内地からキャンプを見に訪れた観光客でごった返しています。宜野座村の人口は 5,000 人なんですけど、昨年はキャンプシーズンに 11 万人もの観光客が訪れたそうです。宜野座村はこれから観光に力を入れようとしている地域なのですが、正直今はあまり何もありません。つまり今の次期が一番にぎわっている時期ということです。
沖縄で何かのお店をやるとなったら、人口が密集している那覇、開発が進んで今一番イケイケな北谷(ちゃたん)、観光客が途絶えない読谷村(よみたんそん)や恩納村(おんなそん)、そして沖縄北部の都市の名護(なご)、がセオリーなのですが、「きのストアー」は敢えて何もない宜野座にあります。元々は名護で物件を探していたそうなのですが希望に合うところがなく、当時空いていた宜野座村の今の民家に決めたそうです。ただ行ってみればわかりますが、周りはサトウキビ畑だし、こんなところに本当に店があるの???というようなところにあります。
ちなみに私が住んでいるうるま市石川も、沖縄の現地の方からしてみたら何もない場所です。私自身もこの町に住むとは思っていなかったのですが、物件がよかったので今住んでいます。そんな私が物件を探している当時、宜野座村に住むなんてまったく考えられませんでした。何もなさすぎるし、そもそもそんなところ知らないし。宜野湾(ぎのわん)は有名ですけど宜野座って、、、って感じで。でも今は宜野座村自体も大好きでしょっちゅう通ってますけどね(笑)
トークイベント
「きのストアー」はオープンしてもう 4 年経つそうです。何もない土地で 4 年も続けてられるのは、やっぱり人気があるから。毎週木 ~ 土曜日の 3 日間しかオープンしていないのですが、10 時オープンで昼過ぎには完売するなんてことはごく当たり前。
そんな「きのストアー」が那覇にあるジュンク堂(ゆいレール 美栄橋駅)で 2 月 11 日(土)にトークイベントを行うということで、私も行ってきました。本来は “おもろまち” のメインプレイスというところで行われている Samsung イベント「Galaxy キャラバン」に行くためでもあったのですが、丁度日程的に都合がよかったのです。「Galaxy キャラバン」についてはまた後日ご紹介します。
トークイベントは、沖縄在住のインスタグラマー& クリエイター 12 名がそれぞれオススメのディープな沖縄スポットを紹介する本「みんなの沖縄」の出版を記念して行われたものです。そのメンバーに「きのストアー」の奥さん牧野さくらさんも参加されていることから、その日は特別に「きのストアー」のジュンク堂での移動販売を兼ねて、牧野さくらさんが登壇してのトークイベントとなりました。
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ちなみに移動販売で持って行った通常営業 1 日分のお菓子はたった 45 分で完売してしまったそうです。普段那覇近辺に住んでいる方々は宜野座なんでわざわざ行きませんから、そんな宜野座から「きのストアー」が来てくれるということは、こんなチャンスはないわけです。それにしても 45 分てすごいな。。。
実際にはこの本の編集長を務めている セソコマサユキ さんと沖縄スポットをオススメしているメンバーの一人である「はらいそ」というギャラリーを営んでいる河野こずえさん、そして 牧野さくらさんの 3 人で、紹介しているスポットの本では書ききれなかった内容や、本には載せられなかったスポットなど、約 1 時間喋り倒すという内容となりました。楽しかったですよ。
そしてこの「みんなの沖縄」、内地で売られている観光雑誌などには載っていない、かなりディープなスポットが合計 105 件紹介されています。私も実際はトークイベントをやるにあたってこの本の存在を知り、そしてトークイベント後に購入したのですが、その紹介されているスポットのディープさにときめきました。知っているお店も何件か紹介されていたりして。
なぜときめいたのかというと、スポットを紹介している12 名のメンバーのほとんどが移住者、もしくは沖縄生まれでも一旦内地や海外で仕事をして、そして沖縄に戻ってきている方々だからでしょう。先に “文化の違い” として述べさせていただきましたが、やはり現地の方の感覚と移住者の感覚では違う部分があり、味覚も全然違ったりするので、現地の方がオススメするお店の食事が口に合わないことは結構あったりするんです。沖縄料理は基本的に味が濃い目だったりしますからね。
あとは現地の方は生まれたときから目にしている当たり前の光景でも、移住者にとってはキレイだったり、新鮮だったり、異空間だったりと、まったく違う感覚を覚えることが当たり前です。「みんなの沖縄」は特に、移住者が旅行者やこれから移住をしようと考えている人向けに作られているような内容となっているので、私もときめいたわけです。
ちなみに観光地として有名な恩納村に並ぶ飲食店は、実は県内の食通の間ではワースト店舗ばかりだったりします。観光客狙いなので値段が高目なんですけど、努力しなくても売れるから全然美味しくないんですよ。那覇の国際通りももってのほか。「みんなの沖縄」ではそういった見せかけ(偽物)のスポットは完全にスルーされているので超最高です。
是非沖縄へ
「みんなの沖縄」を見て沖縄に興味を持ってくれたり、実際に旅行の計画を立ててくれると私もうれしいですね。ということで今回はまったくガジェットは関係なく本「みんなの沖縄」の紹介となりましたが、これを買っていただいても私にインセンティブが入るわけではないので安心してください。
※アフィリエイトリンクから購入してくれたら話は別ですけど
また「みんなの沖縄」に載っているスポットはかなりディープなので、沖縄の地理をあまり知らない方が回ろうとすると結構大変だったりします。そんなときは声をかけていただければ案内しますのでお気軽にご連絡ください。更に「みんなの沖縄」には載ってにな私が知っているディープスポットも案内させていただきますので。
特に、メッチャ分厚い揚げたてカツを県産の野菜とフルーツで作っているソースに漬けてそれを焦げ目の付いたパンに挟んで提供するカツサンドが激うまなお店「GOZZA」は、沖縄にいらっしゃる方全員に教えてあげたいスポットです。この店主ご夫婦も元々は関西の方。
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実は私、「GOZZA」のカツサンドが好きすぎてしょっちゅう食べに行っていることはもちろんですが、最近では「GOZZA」のフードイベント出店時の臨時のスタッフとしても働かせていただいたりしています。3 月 5 日に宜野湾で行われるフードイベントにもスタッフとして参加予定です!