Apple が 3 月 23 日に米国で、iPhone と iPad のそれぞれをドッキングできるラップトップ “Electronic Accessory Device” の特許を出願したことが、米国特許商標庁(USPTO)が公式サイトで公開している情報より明らかとなりました。
今回明らかとなった “Electronic Accessory Device” はあくまでも特許出願の段階なのでこれが商品化されるかどうかはわかりません。また “Electronic Accessory Device” もあくまでも仮名です。
「Continuum」「Google Cast」
昨年 2015 年に Microsoft が Windows 10 Mobile の目玉機能として「Continuum」というデスクトップ UI 出力機能をリリースし、昨年日本でも「NuAns NEO」や「VAIO Phone Biz」などを皮切り国内でも利用できるようになりました。しかし「Continuum」は必ずしも成功したとは言えず、現在でも国内ではあまり普及していないかと思います。
Android も以前より Android の画面を「Chromecast」などを介して出力する「Google Cast」を提供していますが、こちらはあくまでもエンターテイメント利用重視です。
はるか昔には「ATRIX4G」も
ちなみにそれ以前に既に Motorola が「ATRIX4G」スマートフォンでラップトップ「Laptop for Motorola ATRIX」とのドッキング仕様を発表し発売しています。「Continuum」や「Google Cast」なんかよりもはるか昔の 2011 年の話です。そして後継機種となる「ATRIX 2」でも専用のラップトップが発売されました。懐かしいですね。
Apple“Electronic Accessory Device”
そんな中、Apple が特許を出願した “Electronic Accessory Device” は、ラップトップに iPhone や iPad を埋め込むような仕様の製品です。キーボードを搭載していることはもちろんですが、iPhone 用はディスプレイを搭載し、恐らく埋め込んが iPhone をタッチパッドとして利用できるようになると予想されます。
そして iPad 版は iPad をタッチディスプレイ化しつつ搭載されているキーボードとタッチパッドでの操作も可能となる仕様。パッと見かなり斬新です。
Apple がこの分野にもし正式に乗り込んでくるとなると、他 OS でもこの分野の進化が加速する可能性があります。もちろんまだこれは特許段階なので、Apple が商品化するとしてもすぐに行われるわけではないと思います。しかし特許段階でも恐らく他ベンダーなどは既に反応していることでしょう。
Source:USPTO