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Google ストリートビューの制作~公開レクチャーが100万円ですって【コラム】

こんにちは、Jetstream BLOG 管理人兼ライターの 石井順 です。

本日 5 月 28 日に、【5 月限定!Google ストリートビューの制作〜公開まで学べる集中講座】なんてメールが、南青山にあるとされるとある VR に特化したベンチャー企業(自称)から送られてきました。

企業名などは伏せますが、内容は以下。

ご担当者様

お世話になっております。〇〇社の◇◇と申します。

早速ですが、この度 Google ストリートビューの制作 〜 公開まで出来るようになる集中講座を開催する事が決定いたしました!

▽講座開催の背景
Google ストリートビューのプログラム変更に伴い、一般の方が比較的手軽に Google マップ上にストリートビューを公開できるようになりました。しかしながら現在市販されているコンシューマー向けの 360 度カメラでの公開はクオリティが伴っていない状況です。

〇〇社では、創業以来一眼レフで撮影した写真をつなぎあわせ公開することで、公開するストリートビューのクオリティを担保していました。今回はそのノウハウをみなさまに開示し、クリエイターのみなさまにはクオリティの高いストリートビューで、しっかりと収益につなげてもらいたく、この度講座を開催することになりました。

〇〇社はクリエイターのみなさまを応援しています。

▽開催日時

  • 6 月 30 日(金)10:00 – 18:00
  • 7 月 4 日(火)10:00 – 18:00
  • 7 月 5 日(水)10:00 – 18:00

▽お申込み〆切

  • 5/31(水)16:00

▽受講料金

  • 100 万円(税抜)

“クリエイターのみなさまを応援しています” なんて言いながら受講料 100 万円て、全然応援価格ではないですよね。しかも税抜きだし。(そこじゃないけど)

確かにスマートフォンで簡易的に撮影したり、コンシューマー向けの VR カメラで撮影した 360 度写真は三脚が映ったまま投稿されているものもあったりしてクォリティーの低さはたまに垣間見えますけど、でもそこまで気にすることなのかな?と個人的には思います。

そもそも 100 万も出して受講しようと思う人なんているんだろうか。100 万円もらえるなら東京までわざわざ出向くけど。

“認定フォトグラファー” 制度

私実は、例えばお店などが「Google マップ」や「Google ストリートビュー」に掲載する 360 度写真の撮影依頼を有料で受けることができる、Google が定める “認定フォトグラファー” 制度の認定を得ていて、「Google ストリートビュー」公式ページの沖縄地域に連絡先情報が掲載されています。

“認定フォトグラファー” を持っていれば仕事として 360 度写真の代理撮影と投稿の営業を行うことができるわけです。実際に全国でこれを積極的に行っている企業なども最近は見受けられます。(数枚の 360 度写真撮るのに数万円取るようなどこばかりですけどね)

Google ストリートビュー:認定フォトグラファー

なんて結構大そうな制度のような感じで説明しましたが、この “認定フォトグラファー” は現在、スマートフォン版の「Google ストリートビュー」アプリから 360 度写真を 50 枚以上投稿して公開するだけで簡単にもらうことができます。

なので「THETA S」や「Gear 360」を持っていれば適当に 360 度写真を 50 枚撮影して投稿すれば “認定フォトグラファー” を得ることができるわけですよ。流石に同じ 360 写真を 50 枚複製して投稿ってのは NG ですし、認定の前にちゃんと Google 側で審査もありますけどね。

また“認定フォトグラファー” を得たから360 度写真の撮影依頼を有料で受けることができるわけではなく、あくまでも“認定フォトグラファー” は Google から認定されたちゃんとした人っていうのを示すだけのもの。“認定フォトグラファー” を持っていなくても自身で 360 写真の撮影依頼を受けて「Google ストリートビュー」に投稿しても何ら違法ではなく、違反ですらありません。

“認定フォトグラファー” を得るとそれなりに信頼度が増すのと、「Google ストリートビュー」の公式サイトに連絡先情報が掲載されて依頼を受けやすくなる、というだけの話です。

しかし現状は

で、この「Google ストリートビュー」の“認定フォトグラファー”、地域や企業によって撮影依頼価格はまちまちです。1 件 50,000 ~ 100,000 円も取るところがあったりします。安くでも 20,000 円くらいです。

でも、お店がそこまでお金をかけて依頼して 360 度写真を「Google ストリートビュー」に掲載して、元取れると思います?確かにそれなりのアピールにはなるかもしれないけど、そこに広告費を掛けるより、別のところに掛けた方がはるかに効果はありそうですよね。

私自身、“認定フォトグラファー” ではあるもののまだ目立った活動はしていません。今後 “認定フォトグラファー” を活用した営業活動を行っていこうとは考えていますけど、「Google マイビジネス」のサポートから 360 度写真の撮影と編集、投稿、その他のサポートまでやってようやく 10,000 円くらい取れるかなと思っている程度。(保守は別途で)

まぁそれは置いといて、私が本来言いたいのは、「Google ストリートビュー」公式サイトに掲載されている連絡先情報が、冒頭の業者のようなところが営業連絡をするための “タウンページ” になっているという点。

今回の受講料 100 万円メールは流石にインパクトがあったのでこうやって紹介していますが、実は最近はこんな営業メールがしょっちゅう来ます。

本来はその地域のお店が 360 度写真の撮影を依頼するにあたって、“認定フォトグラファー” に連絡するために使われるべきものです。現状は単なる営業目的の業者用 “タウンページ” と化しています。

ヒドイところなんて CC で一斉送信してきますからね。せめて BCC 使えよな。

正直迷惑なので、この連絡先を利用して連絡してきた業者のホームページの検索順位を下げるなどのペナルティは与えてほしいですよね、Google さん。恐らく同じく迷惑被っている“認定フォトグラファー” はほかにもいるはず。

業者も生き残りをかけて必死なのはわかりますけど、ちょっと方向性が間違っている気がします。

そっちがソレを利用してくるならば、こっちはコレを利用してやる!!以上、失礼しました。

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執筆者情報:石井 順(管理人)

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