Android の生みの親 Andy Rubin 氏が立ち上げ米国企業 Essential は 5 月 30 日、同社初の Android スマートフォン「Essential Phone(PH-1)」を発表しました。
同日より米国限定で予約も開始されています。
「Essential Phone(PH-1)」
「Essential PH-1」はかなり尖ったデザインの Android 7.1.1 搭載スマートフォンです。まず目につくのはベゼルレスディスプレイで、単なるベゼルレスというわけではなく上部の通知バーの中央にフロントカメラ配置されるという、究極のベゼルレスデザインが採用されています。
また本体の素材はアルミでもステンレスでも、もちろんプラスチックでもなく、チタンを採用するというこだわりよう。前後フラットなデザインでセラミック素材を採用した背面は鏡面仕上げとなっていますが、コンクリートへの落下テストにも耐えるなど、デザインと強度が両立した 1 台となっています。
また背面には「Moto Z」シリーズのような専用モジュールを接続して機能を拡張できる磁気コネクタも搭載。まずは 4K 撮影や 30fps での 360 度動画配信などに対応した VR カメラ「360 Camera」が同時に発表されています。
このほかに急速充電対応の専用ドックも追って発売される予定です。
「Essential PH-1」の主要スペックはアスペクト比が 19:10 となる 5.71 インチ(2,560 × 1,312)の WQHD ディスプレイに Snapdragon 835 プロセッサ、4GB RAM というハイスペック構成です。
背面に F/1.85 レンズ採用の 1,300 万画素 × 2(RGB + モノクロ)デュアルカメラ、前面に 800 万画素カメラを搭載し、USB Type-C コネクタと背面に指紋センサーも採用されています。内部ストレージは UFS 2.1 規格の 128GB です。
モバイルネットワークの対応周波数では FOMA プラスエリアとなる WCDMA Band 6 や CDMA2000、LTE でも Band 26 や 42 などといったかなりの数のバンドもサポートしています。ただ残念ながら日本向けには販売されず、まずは米国内限定の販売となります。
カラーバリエーションは “ブラックムーン” “ステラーグレー” “ピュアホワイト” “オーシャンデプス” の 4 色で、まずは“ブラックムーン” と“ピュアホワイト” の予約が開始されています。価格は $699 です。
出荷時期やほかのカラーの発売時期は今のところ不明。
主要スペック
- OS
- Android 7.1.1
- サイズ
- 141.5 × 71.1× 7.8 mm
- 重量
- 185g
- ディスプレイ
- 5.71 インチ(2,560 × 1,312)WQHD、アスペクト比 19:10、Gorilla Glass 5
- プロセッサ
- Snapdragon 835 Octa-core 2.45GHz
- RAM
- 4GB
- 内部ストレージ
- 128GB UFS 2.1
- リアカメラ
- 1,300 万画素カメラ × 2(RGB + モノクロ)、F/1.85
- フロントカメラ
- 800 万画素、F/2.20
- Wi-Fi
- 802.11 a / b / g / n / ac
- Bluetooth
- 5.0
- バッテリー
- 3,040mAh
- その他
- USB Type-C、指紋センサー、拡張モジュール用磁気コネクタ
- カラー
- ブラックムーン、ステラーグレー、ピュアホワイト、オーシャンデプス
- モバイルネットワーク
-
- 2G:GSM クアッドバンド
- 3G
- WCDMA B1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8
- CDMA2000 B0 / 1 / 10
- TD-SCDMA B34 / 39
- 4G
- FDD-LTE B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 11 / 12 / 13 / 17 / 20 / 21 / 25 / 26 / 28 / 29 / 30 / 66
- TD-LTE B38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 43
「Essential PH-1」は機能と性能はもちろん、デザインや強度など、全てにおいてトップクラスのとなる、かなり魅力的な Android スマートフォンです。モバイルネットワークの対応周波数的にも日本への投入が期待されます。
Source:Essential