リコーは 9 月 1 日、全天球カメラ「THETA シリーズ」の新作にして最上位モデルとなる「RICOH THETA V」を正式発表しました。
「THETA V」は 9 月下旬に日本でも発売予定です。
「THETA V」
「THETA V」はこれまでの情報通り 4K 画質の動画と静止画撮影をサポートする全天球カメラです。動画では最大 3,840 × 1,920 ピクセル / 30fps での撮影が可能。
この辺はこれまでの情報通りだったのですが、「THETA V」では新たに 4ch マイクを搭載し、動画撮影時の立体的な音声録音も可能となりました。またスマートフォンなどとペアリング利用する際のデータ転送速度も約 2.5 倍にアップし、更にこれまで転送時に行われていた合成処理を「THETA V」内部で行う仕様に変更することにより、動画ファイルの転送と回覧をこれまでよりも早く行うことができるようになっています。
更に驚きなのが、本体に Qualcomm Snapdragon プロセッサを搭載し Android ベースの OS を搭載することで、Snapdragon と Android の機能と拡張性を併せ持った点です。これにより単体でのミラーリング転送「リモート再生」やプラグインによる機能拡張、そして Bluetooth と Wi-Fi 接続の切り替えなどを行うことができるようになりました。
例えばスマートフォンと Bluetooth で接続することにより簡易的なリモート撮影を行うことができ、Wi-Fi 接続に切り替えることでライブキャプチャなどの無線接続によるフル機能を利用できるようになります。またアプリとの連携も強化されていて、スマートフォンアプリからのスリープ解除を行うこともできるようになり、利便性が向上しています。
新たにジャイロセンサーも搭載されていて、傾き検知精度が向上しています。ジャイロセンサーは、「リモート再生」時のに画像をントロールでも活用されます。このほか、PC と接続しての 360 度ライブ動画の配信も可能となています。こちらは YouTube ライブなどで配信可能です。
「Google ストリートビュー」API もシリーズ通してサポートしているので、スマートフォンの「Google ストリートビュー」アプリと直接接続し、360 度写真を投稿することもできるようになっています。インターフェースは microUSB と、新たにマイク端子も搭載しました。miniHDMI は廃止されています。
本体デザインは従来のシリーズ同様にスティック型です。本体サイズは 45.2 × 130.6 ×22.9 mm と特に大きな変更はありませんが、重量は 121g で、軽量化された「THETA SC」から 20g 程度重くなり、「THETA S」とほぼ同じ重さとなりました。
「THETA シリーズ」は、全天球カメラの中でも高機能ながら比較的安価で大人気となっています。「THETA V」も恐らくかなり人気が出るでしょう。特に「THETA シリーズ」は専用のアプリケーションも多機能で、使いやすくていいんですよね。
「THETA V」は新たにプラグインによる機能拡張にも対応するとのことで、今後どのようなプラグインが出るのか楽しみです。
Source:リコー