先日米国のゲームミングデバイスメーカー RAZER が発表した同社初の Android スマートフォン「Razer Phone」が、2017 年 11 月 3 日付けで米国 FCC の認証を取得しました。
「Razer Phone」の型番は「RZ35-0215」で、FCC ID は「RWO-RZ350215」です。
「Razer Phone」
「Razer Phone」は、シャープ「AQUOS R」で採用されている 120Hz 駆動ハイスピード IGZO ディスプレイ「120Hz UltraMotion」を採用した、メーカーならではのゲーム特化スマートフォンです。
「120Hz UltraMotion」は従来のスマートフォンで採用されている 60HZ 駆動ディスプレイに比べて、スクロール時の文字や映像のゆがみやスワイプのタッチセンサーが指の動きとより近いリアルな反応となる点が特徴。より滑らかな動きを演出します。
「Razer Phone」のフロント面には、立体的な音源再生を可能とする Dolby Atmos 対応のステレオフェイシングスピーカーを搭載。「Razer Phone」はイヤホンジャック非搭載となりますが、24bit デジタルオーディオコンバータ(DAC)搭載の USB Type-C コネクタが同梱され、手持ちのイヤホンやヘッドホンでハイレゾ音源などを聴くことが可能です。
デザインは最近の「Nextbit Robin」と似たスクエア型で、電源ボタン部分に指紋センサーを搭載している点も「Nextbit Robin」と酷似しています。そもそも RAZER は Nextbit チームを吸収しているので、そのNextbit チームが中心となって「Razer Phone」を開発したのでしょう。
カメラは背面に 1,200 万画素 × 2 のデュアルカメラを搭載。デュアルカメラは F/1.75 のワイドレンズと F/2.6 のズームレンズという構成です。主要スペックは 5.72 インチ(2,560 × 1,440)WQHD ディスプレイ、Snapdragon 835 プロセッサ、8GB RAM PDDR4、64GB 内部ストレージ、4,000mAh バッテリーという構成です。
さすがに 8GB RAM はインパクトがありますね。また、Quick Charge 4+ の急速充電をサポートします。
OS は初期で Android 7.1.1 Nougat を搭載しますが、2018 年 1 月には Android 8.0 Oreo にアップデートされる予定です。このほかランチャーには、「Nova Launcher Prime」アプリを初期搭載します。そして「Razer Phone」向けのテーマカスタマイズ用「Razer Theme Store」も提供され、ユーザーの好みに合わせてカスタムできる仕様です。
「Razer Phone」のためのゲーミングパートナーシップとしてスクウェア・エニックスやバンダイナムコなどと提携し、「120Hz UltraMotion」を最大限に活かしたゲームアプリも提供されます。「Razer Phone」の本体価格は $699 です。
「Razer Phone」はブラックロゴが入ったノーマルバージョンのほかに、RAZER の特徴ともいえるグリーンロゴが入った「Razer Phone Special Edition」も発売されます。「Razer Phone Special Edition」の価格は $699 のままですが、現地の公式オンラインストア「RAZER Store」でしか入手できない模様です。
主要スペック
- OS
- Android 7.1.1
- サイズ
- 158.5 × 77.7 × 8 mm
- 重量
- 197g
- ディスプレイ
- 5.72 インチ(2,560 × 1,440)WQHD、IPS、120Hz UltraMotion(ハイスピード IGZO)、Gorilla Glass 3
- プロセッサ
- Snapdragon 835
- RAM
- 8GB
- 内部ストレージ
- 64GB、micro SD スロット搭載
- リアカメラ
- 1,200 万画素F/1.75 ワイド +1,200 万画素 F/2.6 ズーム、デュアルカメラ
- フロントカメラ
- 800 万画素、F/2.0
- Wi-Fi
- 802.11 a / b / g / n / ac
- Bluetooth
- 4.2
- バッテリー
- 4,000mAh
- その他
- USB Type-C、指紋センサー、ステレオフェイシングスピーカー、NFC、DAC 搭載オーディオアダプタ
- カラー
- Black、Razer Phone Special Edition
- モバイルネットワーク
-
- 2G:GSM クアッドバンド
- 3G
- WCDMA B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 8
- TD-SCDMA:B34 / 39
- 4G
- FDD-LTE B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 17 / 19 / 20 / 25 / 26 / 28 / 29 / 30 / 66
- TD-LTE B38 / 39 / 40 / 41
FCC 認証情報
「Razer Phone」は LTE Band 1 / 3 / 19 / 26 をサポートするなど、対応周波数的には日本での利用にもかなり適していることが判明しています。
そのため日本投入もかなり期待されるのですが、例えば FCC の認証情報で公式には発表されていない FOMA プラスエリア(WCDMA Band 6 / 19)をサポートしていることが判明するなどしたら更に日本投入の可能性が広がる、なんて淡い期待もしていたのですが、今回の認証情報ではそれを確認することはできまえでした。
- 2G:GSM 850 / 1,900 MHz
- 3G:WCDMA B2 / 4 / 5
- 4G
- FDD-LTE B2 / 4 / 5 / 7 / 12 / 17 / 25 / 26 / 30 / 66
- TD-LTE B38 / 41
公式で公開されているモバイルネットワークの対応周波数にはない周波数は、特にありません。また FCC ラベル部分の技適マーク表示も期待しましたが、残念ながら確認はできませんでした。
今回の FCC 認証情報は「Razer Phone」の型番が判明した程度で、その他は特に面白味のない内容でした。
Source:FCC