こんにちは、Jetstream BLOG 管理人兼ライターの石井順です。
今回は、個人輸入時に発生したトラブルをご紹介させていただきます。といっても私の身に起こった輸入トラブルではなく、「Pixel 2 XL」を米国の Google ストアから輸入したいと相談してきてくれたとあるユーザーに起こったトラブルです。
「Pixel 2 XL」の運用アドバイスから輸入方法、転送業者の紹介などいろいろとサポートさせてもらっていたところ、そのユーザー初の転送輸入だったにも拘わらず、運悪くトラブルが発生してしまいました。私としても不本意ではありますが、今後海外の Google ストアなどから転送業者を利用した輸入を検討されている方のためにと思い、その方の承諾を得たうえで記事として書かせていただきます。
Google ストアから「Pixel 2 XL」を手配
そのユーザーは、今回残念ながら日本での発売がアナウンスされなかった「Pixel 2 XL」が欲しいとのことで、米国の Google ストアから輸入することを決心されたそうです。
その方にとって「Pixel 2 XL」は初転送輸入となるのですが、以前から私と何度か海外端末についてお話をさせていただいていたことがあり、今回その「Pixel 2 XL」の転送輸入についてサポートしてほしいということで頼って来てくれました。実際にその方が「Pixel 2 XL」を Google ストアで購入したのは 10 月中旬頃で、その時点ではもちろん未発売で予約状態、しかも一か月以上待ち状態ということもあり、出荷予定の 11 月末のまではとりあえず待ちの状態となっていました。
そして 11 月下旬に、待望の「Pixel 2 XL」出荷連絡が Google ストアから送られてきました。
転送手配、ここまでは順調
Google ストアから出荷連絡が来たら、いよいよ転送業者に転送依頼を掛けます。
今回利用した転送業者は、私自身も最近良く利用するオレゴン州拠点の 1WorldShopping です。1WorldShopping については、以下の記事を参考にしてください。
で、「Pixel 2 XL」が 1WorldShopping に到着する前に転送依頼の登録を済ませ、あとは1WorldShopping からの到着連絡を待つのみ。「Pixel 2 XL」が1WorldShopping に到着(?)したのは、出荷されてから 5 日程度のことで、特に遅延したりなどはなしで順調でした。
ここまでは。。。
トラブル発生
Google ストアが「Pixel 2 XL」の配送に仕様した配送業者は、FedEx です。
米国の Google ストアを利用されたことがある方ならわかると思いますが、FedEx や UPS が良く使用されますよね。今回は FedEx だったわけですが、なんだかいつもと様子が違います。
注目していただきたいのは、配達完了ステータスです。
配達完了:フロントドア署名サービスはリクエストされていません。
荷物をドアの前に置いていっただけで、配達時の署名ももらっていないということがトラッキングステータスから読み取れます。これでは本当に届けたのか、誰に届けたのかわかりません。日本ではあり得ないことですね。
1WorldShopping は通常、商品が倉庫に到着したら数時間以内に到着連絡メールを送ってくるのですが、この方には 1 日経過しても到着連絡はこなかったとのこと。配達完了となったのが週末だったこともあり、その方も転送業者の休業日だと思い込んで特に気にしていなかったそうなのですが、週が明けても 1WorldShopping から連絡が来ないことを不信に思い 1WorldShopping に連絡したところ、案の定荷物は届いていないと返答があったそう。「Pixel 2 XL」紛失です。
配達署名ももらっていないので、間違ったところに届けたのか、正しいところに届けたのに紛失したのか、この時点では不明な状態。その後 1WorldShopping から FedEx に確認の電話を入れてもらったところ、FedEx のドライバーが間違ったところに届けてしまったことが発覚しました。しかし、結局荷物は現時点でも見つかっていない状態。
ちなみにその方が Google ストアでの「Pixel 2 XL」購入時に入力した転送業者(1WorldShopping)の住所は、私と同じ形式にしてもらっていて私もそれを確認しているので、住所入力をミスしていたというわけではありません。署名ももらわずに適当に荷物を放置した FedEx(のドライバー)の、完全な過失です。
Google ストアから全額返金
結局、米国の Google ストア、FedEx、1WorldShopping と 3 つの業者に連絡を入れて紛失荷物の調査をしてもらったのですが、Google ストア側がすんなり過失を認めてくれて全額返金に応じてくれたそうです。
なのでとりあえずお金は戻って来たわけですが、せっかく購入して出荷された「Pixel 2 XL」は、また 1 から手配し直しとなりました。タイミング的にサイバーマンデーセールと重なったのは、運が良かったのか悪かったのか。紛失した荷物は、今も見つかっていません。
教訓
今回の転送輸入トラブルは、誰に、どこに(FedEx に)過失があるのかがはっきりとしていて、それに対する出荷主(Google ストア)の対応も早かったことは救いではあるのですが、到着を心待ちにしていた物が届かないというのは、心が折れますよね。
実際にトラブルにあったのは私ではないですが、想像しただけでも泣きそうになります。ただ FedEx がおかしな届け方をしたことにもっと早く気付いて、その時点でFedEx や1WorldShopping に連絡を入れていれば、もしかしたら回避できた可能性は無きにしも非ずです。
また実はこういった海外における配送業者の適当配達は、結構普通に横行していることだったりもするんです。私も以前、カナダの Google ストアから「Nexus 7」を転送輸入する際に、同じように署名ももらわずに別の場所に配達されたことがありました。
この時は本来の配達場所とほぼリアルタイムに連絡を取り合っていたので、トラッキング上で “配達完了” となったにも関わらず実際には荷物が届いていないことを瞬時に察知し、即配送業者に連絡して配達し直させたということがありました。
つまりは転送業者宛に荷物が出荷されたら、ちゃんと到着するまでトラッキングを監視しておくべきとおいうことですね。こういったことはよくあることではないですが、たまにしかないからこそ注意すべきこととも言えます。
今後海外から転送業者を利用した輸入を検討されている方は、今回ご紹介したトラブルの内容を参考にして、トラブルを未然に防いでいっていただければと思います。稀なケースですけどね。
更新(その後)
その後の進捗ですが、結局 FedEx は誤って届けてしまった「Pixel 2 XL」を見つけることはできなかった模様で、その連絡が 1WorldShopping から来たそうです。
FedEx からは未だ音沙汰なし。そんな中で、今回利用した転送業者の 1WorldShopping の方から Google ストアに連絡を入れてくれて、「Pixel 2 XL」を購入した方の代理として全額返金可能かどうか聞いてくれたとのこと。
Google ストアは既に全額返金に応じてくれているので、その問題は解決済みではあるのですが、そこまで親身にサポートしてくれるB1WorldShopping に、私は感動しました。だって今回 FedEx が荷物を紛失したせいで、1WorldShopping 側にも ¢1 も入らないんですからね。
つまり利益にならないのに、1WorldShopping がそこまでしてくれたということです。大元の 1ShopMobile も含め酷評されがちな 1WorldShopping ですが、私は今後も使い続けようと思いました。
まぁ、以前は私もいろいろと酷評してしまっていましたけど。反省です。