NTT ドコモ、KDDI、ソフトバンクの国内 MNO 3 社は 2018 年 6 月 21 日、同年 4 月 10 日に発表した新しいメッセージサービス「+メッセージ」の iPhone / iPad 版を提供開始しました。
iOS 版「+メッセージ」アプリは、App Store で配信されています。アプリ自体は MVNO SIM でもインストールできますが、初期設定には 3 社いずれかの SIM を挿してモバイルネットワーク通信を行う必要がある模様です。
ちなみに Android 版の「+メッセージ」はすでに配信されていて、各キャリアごとに配信方法が異なっています。
「+メッセージ」
「+メッセージ」は、LINE 対抗のメッセージサービスです。
SMS と同じく電話番号でメッセージのやり取りを行うことができるのですが、これまでの最大全角 70 文字までの上限が一気に 2,730 文字へと拡大し、更に写真や動画も送信できるようになります。また、グループチャットや LINE スタンプのような専用スタンプの送受信も可能となります。
「+メッセージ」は システム的には「Rich Communication Services(RCS)」に準拠したサービスとなっていて、3 社間で相互にメッセージのやり取りを行うことが可能です。これまでの SMS は送受信に定額の料金が掛かりますが、新しい「+メッセージ」はパケット通信が発生する仕様となっています。
つまり、データ通信を利用しての送受信となるわけです。ただし NTT ドコモの「sp モード」など、各社が用意している ISP の加入は必須。ちなみに SMS も、これまで通り提供されます。
そして Y!mobile については今のところ「+メッセージ」非対応で、また MVNO においても今後サービスが拡大される予定で開始当初は非対応となります。
初期設定後の SIM の挿し替えについて
ちなみにキャリアの SIM を挿して「+メッセージ」の初期設定を行ったあとに別の SIM に差し替えた場合は、元の SIM の情報がそのまま引き継がれる模様です。
つまりキャリア SIM で初期設定後、MVNO SIM に挿し替えてもキャリア SIM の番号で「+メッセージ」を利用できるようになります。また初期設定後は、Wi-Fi 通信に切り替えても「+メッセージ」の送受信が利用可能です。
要は初期設定をしてしまえば、MVNO SIM でも SIM なし Wi-Fi 運用でもどちらでも利用可能ということです。これを知っていれば、活用の場があるかもしれないですね。