【TicWatch Pro Tips】では、先日私の手元にも届いた、中国 Mobvoi 製の新型 Wear OS ウォッチ「TicWatch Pro」についてのレポートをお送りいたします。
今回は「TicWatch Pro」の目玉機能とも言える、最大 30 日間の連続利用が可能となる超低消費電力機能「Essential Mode」についてです。
「Essential Mode」
「Essential Mode」は、これまた「TicWatch Pro」の特徴とも言える 2 層ディスプレイの一つ、モノクロ仕様の TN STN LCD 液晶セカンドディスプレイをフル活用した超低消費電力モードです。
通常はフルカラーの AMOLED ディスプレイにて、一般的な Wear OS ウォッチのように表示が行われるのですが、TN STN LCD 液晶ではモノクロの最低限表示となり、消費電力を抑制します。見た目は冒頭画像の通りで、日時と歩数などが表示されます。表示形式を変更することはできません。
で、実際にモノクロ仕様のTN STN LCD 液晶セカンドディスプレイを利用した表示に切り替わるタイミングは、「TicWatch Pro」のディスプレイが消灯する際のオート切り替えと、超低消費電力機能「Essential Mode」を利用する場合のマニュアル切り替えのタイミングとなります。オート切り替えは、Galaxy シリーズなどで実装されている常時表示機能「Always on Display」のような感じですね。
では「Essential Mode」では実際にどんなことができるのか、ここから解説させていただきます。「Essential Mode」は、Mobvoi 的にはフィットネス特化の超低消費電力モードです。日本語表記の場合は「Essential Mode」ではなく、「省電力モード」と表示されます。
これを ON にすることで、冒頭画像のモノクロ表示に手動で切り替えることができます。
ただフィットネス特化といっても、この状態でフィットネスアプリが利用できるわけではありません。「省電力モード」切り替え中に利用できるマニュアル機能は、心拍数系のみ。上下物理ボタンの下のボタンを押すことで、心拍数を計測することができます。
あとは、日時と歩数くらいが表示されるだけ。つまり、これしかできません。
また超低消費電力の「省電力モード」となるので、Bluetooth と Wi-Fi も自動で切断されます。
“「Essential Mode」でバッテリーを長持ちさせておきながらも通知を受けたい” なんて考えていた方にとっては残念なお知らせとなるかと思いますが、つまり「省電力モード」ではスマートフォン側の通知を受けることができなくなるわけです。極端な話、「省電力モード」をでは単なるデジタル時計になるだけ。若干期待はずれですね。
とはいえ「TicWatch Pro」は機種としてはかなり優秀で使いやすいと実感しているので、個人的には後悔するほどのことではなかったです。そもそも、「Essential Mode」に対する興味はそこまでなかったですしね。
まとめ
「Essential Mode」は若干期待はずれな内容かもしれませんが、機種としてとても優秀です。
新しい Wear OS ウォッチが欲しいと思っている方は、米国の Amazon.com などから直輸入されることをオススメいたします。
技適マークも表示されますしね。