Google は 2018 年 10 月 3 日、2016 年にベータ版としてリリースした、Android を声のみで制御できるユーザー補助アプリ「Voice Access」を v3.0.213862035 にアップデートし、2 年の時を経て正式版としてリリースしました。
また正式版「Voice Access」は Google の音声アシストシステム「Google アシスタント」とも統合され、“OK Google” をトリガーとして音声による Android のハンズフリー操作を行うこともできるようになっています。ただし正式版「Voice Access」は今のところ英語のみしかサポートされていないため、日本語で利用することはできません。言語は今後順次追加される予定です。
「Voice Access」
「Voice Access」は、声のみで Android を操作することができるようになるユーザー補助アプリです。
手が不自由などのスマートフォン操作が難しい障がい者に対する補助アプリとなるだけでなく、例えば車の運転中など手が塞がっている状態でも Android を操作することができるなど、多方面での活用が想定されています。利用方法は簡単で、Google Play から「Voice Access」アプリを Android にインストールし、各権限の許可を行った上でアプリを有効化するのみです。
「Voice Access」アプリを有効化するとフローティングバルーン形式のアイコンが表示され、そこをタッチすることでボイスコマンド待受状態となるので、“戻る” や “ホーム表示” などの基本操作から“次をクリック” や “画面を下にスクロール” などの様々な操作を声で行うことができるようになります。
ちなみにステータスバーにも「Voice Access」アプリが常駐されるので、そこをタッチしてボイスコマンド待受状態とすることも可能。画面タッチが可能な部分は通し番号がふられるので、“⑤番をタッチ” など番号を指定したタッチ操作を指示するなど、ボイスコマンドの誤認識も軽減した操作を行うことができます。
「Google アシスタント」とも統合されているので、“OK Google” から「Voice Access」のボイスコマンド待受状態にすることも可能。どの画面からでも “OK Google” を認識する設定にしている場合、画面ロック解除から最後まで完全にハンズフリーで Android を操作することができるようになります。
このほかテキストの音声入力機能ももちろんサポートされているので、SNS やメールなどのメッセージ送信も音声のみで行うことができます。そして電話着信の応答ももちろん可能で、更に通話中も「Voice Access」を利用することが可能。まさに Android の音声制御が網羅されたアプリです。
正式版「Voice Access」は、今のところ英語のみのサポートとなっています。日本語がサポートが待ち遠しいですね。
「Voice Access」アプリリンク
Source:Google