こんにちは、Jetstream BLOG 管理人兼ライターの石井順です。
今回は久しぶりのレビュー記事。2019 年 10 月 5 日より日本初投入となる、Levi’s(リーバイス)と Google との共同開発「Project Jacquard」で生まれたスマートジャケット「Trucker Jacket」を入手したので、多角的にレビューしたいと思います。
沖縄の初のリーバイスストアで購入
「Trucker Jacket」は大きく分けて、リーバイスストア(実店舗)、リーバイス公式サイト、ZOZOTOWN から購入することができます。ただ洋服なので、ちゃんと試着してサイズなどを確かめて購入したかったんですよね。
当然ながら “私の住む沖縄にはリーバイスストアなんてものは存在しない”、と思い込んでいたのですが、なんと 2019 年 6 月 27 日にオープンした商業施設「サンエー浦添西海岸 PARCO CITY」に、沖縄初となるリーバイスストアが入っているという。それを知り、10 月 9 日に「サンエー浦添西海岸 PARCO CITY」へと向かいました。
もともと東京に行ったときにでも買おうと思っていたので、ちょっと得をした気分です。
リーバイスストアに到着し「Trucker Jacket」を見つけて試着をさせていただいてサイズを確認したら即購入。その時間、3 分もなかったと思います。
試着している間に店員さんが “ジャカードタグ” を用意してくれていたのですが、特に説明も不要ということを伝えて速攻でレジへ。店員さん、余計な手間を取らせてしまって本当に申し訳ない。
素材など
ちなみに私の身長 188cm、体重は 75 ~ 78 kg くらいです。私が購入したのは、“L” サイズ。
サイズ的にはアメリカンサイズということもあるのか、試着したときに日本の “L” サイズよりも少し大きくも感じましたが、素材が綿 100% ということでそのまま “L” サイズを購入しました。綿 100% は洗濯したら縮む可能性もありますし、逆にポリウレタンなどの伸縮素材が入っていないので、伸びることはほぼないと思われます。
なので購入を検討されている方は、少し大きめのサイズをチョイスしたほうがいいかも。ちなみに「Trucker Jacket」の生地は厚めで、沖縄の冬のアウターとしてこれ一枚で乗り切れそうなくらいしっかりしています。
内地の場合は「Trucker Jacket」の下に厚手のパーカーなどを着つつ、ヒートテックで寒さ対策をすれば、2019 年内は乗り切れそうな勢いです。特に女性の場合はピッタリ着るよりも、若干オーバーサイズ気味でコーディネートしたほうが映えるはず。
少し大きめな「Trucker Jacket」+ パーカーを、スキニーパンツ + スニーカーで合わせる、なんてコーディネートをされたら男性はたまらないはず。ただ高身長な女性なら、スキニー + ブーツで「Trucker Jacket」をジャストサイズで着る、なんてコーディネートもいいですね。
コーディネートに自信がない方は、間違ってもデニムにデニムを合わせるのだけはやめましょうね。まったく色の違うカラーデニムとかだったらいいですけど。
“ジャカードタグ”
「Trucker Jacket」は、デニムジャケットとコアユニットとなる “ジャカードタグ” からなる製品です。
“ジャカードタグ” は左腕に手の平側に搭載する専用ポケット部分に入れる仕様なのですが、単にポケットに入れるわけではなく、ポケット内部にマウントが内蔵されています。マウント部分は、若干膨らみありです。
このマウントに、“ジャカードタグ” をカチッと差しハメ込む仕様です。なので一見すると知らずに “ジャカードタグ” を落としてしまうことを心配しますが、マウントにしっかりハメ込めば、そうそう落ちることはないと思います。
“ジャカードタグ” を入れる手のひら側は、“ジャカードタグ” の頭が少しる仕様です。これは、通知確認用 LED が内蔵されているため。
できること
「Trucker Jacket」は左手側に仕込んだ “ジャカードタグ” と、専用の「Jacquard」アプリをインストールしたスマートフォン(Android / iOS)をペアリングしてから利用します。
そして左袖の手首部分をタッチしたりスワイプしたりすることで、スマートフォンをハンズフリーで操作することができるわけです。また着信や通知があった場合など、“ジャカードタグ” のバイブと LED 通知で知らせてくれます。さらに左袖の手首部分のタッチ & スワイプ操作は、“ジャカードタグ” を装着している手のひら側だけでなく、手の甲側でも行なうことができます。
これが、「Trucker Jacket」の特徴で、左袖手首部分に内蔵されているマイクロファイバーテキスタイルの恩恵です。実際に操作をすると、“ジャカードタグ” がブルッと震えて反応してくれます。
実際の操作は、[上にスワイプ][下にスワイプ][ダブルタップ][カバー]の 4 つ。れれぞれの操作に、用意されている各種機能を割り当てる仕様です。
ただ、[カバー]のみ、[サイレント]操作がデフォルトで割り当てられていて、これ以外に代えることができなくなっています。つまり実際には、[上にスワイプ][下にスワイプ][ダブルタップ]の 3 つの各操作に、「Jacquard」アプリから各種機能を割り当てます。
割り当てることができる操作は、15 種類です。(2019 年 10 月 10 日現在)
音楽アプリの再生 / 停止、曲のスキップ、ライト点灯など、いろいろ用意されています。
ここでちょっと特徴的なのが、[アシスタントに聞く]と[カメラ]です。
[アシスタントに聞く]
[アシスタントに聞く]は単に「Google アシスタント」を起動するわけではなく、「Google アシスタント」起動後の音声コマンドを設定することができます。
つまり、例えば[上にスワイプ]操作に[アシスタントに聞く]を割り当てた場合、「Google アシスタント」を起動して音声コマンドで指示するところまでを、[上にスワイプ]操作で行なうことができます。逆に、「Google アシスタント」の起動のみには対応していません。
[カメラ]
次に[カメラ]。こちらはカメラアプリを起動して “3 秒後” のタイマー撮影ができるのですが、任意のカメラアプリを選択することができるわけではなく、「Jacquard」アプリ内でフロントカメラが起動し、そして“3 秒後” のタイマー撮影が行われるという仕様です。
一応スマートフォンをハンズフリーでカメラ撮影ができる機能ではあるのですが、フロントカメラ撮影ということと、「Jacquard」アプリ内カメラ指定です。つまり、例えば「プレイグラウンド」で AR キャラクターを画面内に置いておいてハンズフリー自撮りをする、なんてことはできません。
このほか[カメラ]で撮影した写真は、内部ストレージ内に生成される “Jacquard” フォルダに保存されます。「Google フォト」に保存する場合は “Jacquard” フォルダの同期設定必須。
[カメラ]で撮影してみた
「Trucker Jacket」を着てスマートフォンを固定し、実際に[カメラ]割当操作で撮影をしてみました。
コーディネートやデザインの参考にどうぞ。とはいえ、この日の沖縄は 30 度だったので、タンクトップとハーフパンツですが。(暑かった)
まとめ
「Trucker Jacket」、いろいろなメディアがレビューを掲載していて、だいたいが “まだ発展途上” という評価です。
[カメラ]など機能が決められている部分が多いので、私個人としても、機能面についてはもっとカスタマイズ性を持たせて欲しい、という感想でした。任意のアプリを起動できる、などサポートしてほしいですよね。
ただこの辺はアプリアップデートで改善される可能性もあるので、今後に期待したいところです。とはいえ「Jacquard by Google」は今回日本初ということもあり、所有欲は満たされる製品であることは間違いないかと思います。
単なるジャケットとしても使いまわしはしやすいと思うので、単にデニムジャケットを探している、という方にもオススメできる製品です。いろいろ要望はありますが、私としては満足。
ただ沖縄はまだ日中 30 度。「Trucker Jacket」が活躍するのは、あと 2 か月位先です。もうちょい薄手の「Trucker Jacket」か、もしくはリストバンド的な「Jacquard by Google」を作って欲しいですね。