- Google、2022 年 9 月版 Android 新機能「New Android Features」7 つ発表
- 「ニアバイシェア」自己共有モード[あなたのデバイス]、「Google ドライブ」「Google Keep」アプリ新ウィジェット、「Gboard」アプリメッセージ絵文字化[Emojify]、「Google Meet」ライブシェアとピン留め、「音検知通知」カスタム機能、「Google TV」音声解説付きライブラリ、Wear OS 版「Google Keep」新タイルと「Bitmoji」ウォッチフェイス
- 一部新機能はすでに利用可能
Google は 2022 年 9 月 8 日(木)、Android に提供する新機能「New Android Features」 の 2022 年 9 月版を発表しました。
今回発表された Android に提供される新機能は、「ニアバイシェア」自己共有モード[あなたのデバイス]、「Google ドライブ」「Google Keep」アプリ新ウィジェット、「Gboard」アプリメッセージ絵文字化[Emojify]、「Google Meet」ライブシェアとピン留め、「音検知通知」カスタム機能、「Google TV」音声解説付きライブラリ、Wear OS 版「Google Keep」新タイルと「Bitmoji」ウォッチフェイスの合計 7 つ。「ニアバイシェア」の[自己共有モード(あなたのデバイス)]などの一部新機能は、すでに利用可能です。
「ニアバイシェア」自己共有モード[あなたのデバイス]
Android の近距離共有機能といえば、約 2 年前の 2020 年夏より本格展開が開始された、「ニアバイシェア(Nearby Sharing)」ですよね。
そして「ニアバイシェア」は 2022 年 5 月版「Google システム アップデート」にて、同 Google アカウントでログインしている Android デバイスや「Android Auto」「Android TV / Google TV」デバイス間において、承認不要でファイルの送受信を行うことができる便利自己共有モード[あなたのデバイス]の提供が一応正式発表されました。とはいえ「ニアバイシェア」自己共有モード[あなたのデバイス]はこれまで、まだ徐々に展開されているような状況で認知も低め。
そしてようやく 2022 年 9 月に Google より、「ニアバイシェア」自己共有モード[あなたのデバイス]本格展開が発表されました。これで多くの方に、「ニアバイシェア」自己共有モード[あなたのデバイス]が周知されると予想されます。
そもそも「ニアバイシェア」はこれまで、同 Google アカウントでログインしている別デバイス間であっても、受信デバイス側でファイルの受信を承認する必要がありました。しかし[あなたのデバイス]を利用することで、より簡単にファイルを送受信できるようになります。
要は自身が複数の Android デバイスを持っていて同 Google アカウントで運用している場合に、「ニアバイシェア」によるファイル送受信がより簡単になるということです。[あなたのデバイス]で送信されたファイルは受信側の画面が OFF の場合でも通知にファイル受信の旨が表示されるため、ロック画面からもファイル受信を行うことができます。便利ですね。
「Google ドライブ」「Google Keep」アプリ新ウィジェット
https://www.youtube.com/watch?v=qOVebetilXY
Android の「Google ドライブ」アプリと「Google Keep」アプリのウィジェットが、刷新されます。
特に Android タブレットなどの大型ディスプレイデバイスに最適化され、マルチタスクもさらに効率化。「Google ドライブ」アプリのウィジェットでは、「Google ドキュメント」「Google スプレッドシート」「Google スライド」ファイルへの簡易アクセスが可能になります。
「Google Keep」ではウィジェット自体のフォントサイズが改善され、さらにウィジェットサイズの大型化も可能に。これにより、「Google Keep」のメモやリストなどがより見やすくなります。
「Gboard」アプリメッセージ絵文字化[Emojify]
Google 提供のキーボードアプリ「Gboard」に、入力したメッセージの中から絵文字化可能なテキストが自動認識され、複数のテキスト絵文字化提案の中から好みのものを選んで送信できる[Emojify]が提供されます。
この[Emojify]機能は、メッセージを入力しつつさらにキーボード上に表示される[🦯(Emojify)]ボタンをタップすることで、メッセージの一部が絵文字化される仕様です。またさらに[🦯(Emojify)]ボタンをタップすると、レイアウトが変更されます。
「Gboard」アプリの[Emojify]機能は、残念ながら現時点で英語向けです。また、ベータテスター版「Gboard」アプリからの展開となります。
このほか、2 つの絵文字を組み合わせて新しい絵文字(スタンプ)を作成できる「絵文字キッチン」のバリーションも拡充されます。こちらは日本語環境でも利用可能です。
「Google Meet」ライブシェアとピン留め
オンライン会議サービス「Google Meet」の Android 版アプリにて、オンライン会議に参加している最大 100 人と「YouTube」動画をシェアしたり、カードゲームアプリ「UNO!」、クイズアプリ「Kahoot!」、単語当てゲームアプリ「Heads Up!」をオンラインで同時プレイできるライブシェア機能が提供されます。
このほか、大規模オンライン会議で上司や手話通訳者など、指定した特定の人の映像をオンライン会議画面上部に固定できるピン留め機能も提供されます。
「音検知通知」カスタム機能
Android には、火災報知器や水道の過剰放出、ドアのノック音など、生活アラートを検出した際に Android 画面上やバイブレーションなどで知らせてくれる、特に聴覚障がい者向けの「音声文字変換 & 音検知通知」アプリ便利機能「音検知通知」が実装されています。
この「音検知通知」は、Android が検出した生活アラートが対象となっていましたが、自宅の電化製品などの独自アラートをカスタム生活アラートとして読み込ませることができるカスタム機能が追加されました。これで、デフォルトでは検出されない生活アラートも、「音検知通知」が検出してくれるようになります。
「Google TV」音声解説付きライブラリ
Google 新テレビプラットフォーム「Google TV」の視覚障がい者向け新機能として、厳選映画の音声解説付きライブラリ機能が提供されます。
この厳選映画の音声解説付きライブラリ機能は、「Google TV」の「Google アシスタント」に “音声解説映画を検索” と言うだけで利用可能です。
Wear OS 版「Google Keep」新タイルと「Bitmoji」ウォッチフェイス
Wear OS 版「Google Keep」アプリに新タイルが提供され、メモやリストなどを素早くチェックしたり、新たにメモを残したりできるようになります。
Wear OS に、オリジナルアバター作成アプリ「Bitmoji」を使用したウォッチフェイス「Bitmoji for Wear OS」が新たに追加されます。
「Bitmoji」オリジナルアバターは、「Snapchat」アプリからの作成可能。作成したオリジナルアバターは「Bitmoji for Wear OS」アプリを通して Wear OS に送信され、ウォッチフェイスとして設定できるようになります。
Source:Google