- Google、Android / Nest デバイスのスマートホーム統一規格「Matter」サポート開始を発表
- スマートアシスタントやスマートホムメーカーなどの各エコシステム連携を実現
- 2023 年中には「Google Home」アプリの iOS サポートも予定
Google は 2022 年 12 月 15 日(木)、Android / Nest デバイスにおけるスマートホーム標準規格「Matter」サポート開始を正式発表しました。
「Matter」は、米国の企業同盟 Connectivity Standards Alliance(CSA)が 2021 年 5 月 11 日に発表したスマートホーム標準規格。Google のほかにも、Amazon、Apple、IKEA、Samsung、Philips Hue などの企業やメーカーが参加しています。
昨今、「Google アシスタント」「Apple Siri」「Amazon Alexa」「LINE Clova」など、各企業が個別のスマートアシスタントを展開していて、スマートホームメーカーはそれぞれのスマートアシスタントへの対応を迫られていましたが、スマートホーム規格が「Matter」に統一されることで、スマートホームメーカーは個別のスマートアシスタントに対応する必要がなくなり、複数のエコシステム連携も実現。またもちろん、クロスプラットフォームによるスマートホーム製品管理の簡素化も実現します。
具体的には、「Matter」をサポートした Nest スマートホーム製品を用いることで「Matter」のハブとなり、数百もの「Matter」対応スマートホーム製品を「Google Home」アプリから簡単にセットアップしたり制御できるようになります。また Android では、「ファストペアリング」に「Matter」サポートが組み込まれるため、「ファストペアリング」で Bluetooth 機器を簡単にペアリングするかのごとく「Matter」対応スマートホーム製品をセットアップできるようになります。
ちなみに Android の「Matter」サポートは、2022 年 7 月に公開 / 配信された「Google システム アップデート」に、開発者向けの「Matter Developer Preview」として内包済み。これが 2022 年 12 月中旬に入り、ようやく正式版となったわけです。
また Android / Nest デバイスにおけるスマートホーム標準規格「Matter」サポートは 2021 年 5 月に開催された Google 開発者向けイベント「Google I/O 2021」に合わせて発表されていたので、実に 1 年半での実現となりました。
「Matter」をサポートする Google / Nest デバイスは、スマートスピーカーが「Google Home」「Google Mini」「Nest Audio」、スマートディスプレイが「Nest Hub」「Nest Hub(第 2 世代)」「Nest Hub Max」、Wi-Fi ルーターが「Nest Wifi Pro」で、合計 7 デバイスです。また、「Nest Hub(第 2 世代)」「Nest Hub Max」「Nest Wifi Pro」の 3 デバイスは Nest 主導無線通信規格「Thread(スレッド)」にも対応するため、「Thread」ボーダールーターとして「Thread」ネットワークを用いたスマートホームネットワーク構築にも対応します。
このほか Android / Nest デバイスの「Matter」サポート開始に合わせて、「Google Home」アプリの iOS サポート予定も発表されました。「Google Home」アプリの iOS サポートは、2023 年に展開予定。具体的な内容は不明です。
Source:Google