- Google、新サインイン方式「Passkey(パスキー)」を用いたアプリ認証の正式版「Credential Manager」をアプリ開発者向けにリリース
- アプリに「Credential Manager」を導入することでパスワードレスのサインインが可能に
- 「Credential Manager」はアプリで使用可能な全てのサインイン方式を一つに集約
Google は 2023 年 2 月 6 日(月)、昨年 2022 年 10 月に Android と Chrome においてベータ版として提供を開始した新サインイン方式「Passkey(パスキー)」の正式版となる「Credential Manager(Credential Manager API)」を、アプリ開発者向けにリリースしました。
「Credential Manager」は、アプリで使用可能な全てのサインイン方式を一つに集約しつつ、例えば Android の生体認証を用いたパスワードレスの「Passkey」認証を活用してアプリにサインインできるアプリ向けの新しい API です。アプリ開発者は、Android アプリ開発ツールキット「Jetpack Compose」を用いてアプリに「Credential Manager」を導入可能です。
「Credential Manager」はアプリのサインイン画面を統一化できる点や、「Passkey」のパスワードリスト情報は同じ Google アカウントでログインしているデバイス間で共有される点が利点。ユーザーはデバイスに関係なく、「Passkey」を用いてシームレスにアプリへのサインインを行うことができるようになります。
例えば、アプリへのサインインを行う際、現状は ID / パスワードを直接入力するか、「Google パスワード マネージャー」やサードパーティパスワードマネージャーを用いて ID / パスワードを代理入力する仕様ですが、「Passkey」がサポートされると指紋認証などの生体認証のみでセキュアにサインインができるようになるわけです。サインインが簡素化、単純化されます。
「Credential Manager」は現時点で「Google パスワード マネージャー」に保存されている ID / パスワード情報をサポートしていますが、今後「LastPass」などのサードパーティパスワードマネージャーサービスもサポートされる予定です。つまり、「Google パスワード マネージャー」ではなく「LastPass」などのサードパーティパスワードマネージャーで ID / パスワード情報を管理している場合も、今後のアップデートで「Passkey」を用いたサインインが可能になります。
Source:Google