- 「Google Pay」リニューアル発表
- インドとシンガポール向けにベータ版として提供された新しい「Google Pay」アプリが米国でも提供開始
- UI 刷新、アプリ注文、領収書取り込み、銀行口座連携などなど
Google は 2020 年 11 月 18 日、モバイルキャッシュレス決済サービス「Google Pay」のリニューアルを正式発表しました。
今回 Google から発表された「Google Pay」リニューアルは、まずは米国向け。日本の「Google Pay」はこれまでと変わりありません。ご注意ください。
また米国向けにリニューアルされる「Google Pay」は、2020 年 9 月にインドとシンガポール向けに提供開始された、オープンソースのモバイルアプリケーションフレームワーク「Flutter」で作成されたベータ版「Google Pay」が、新たに米国をサポートした形です。つまり、リニューアルされる「Google Pay」はまずはインドとシンガポールでベータ版として始まっていて、正式版として米国にも展開される流れとなります。
そのため、リニューアルされる「Google Pay」は、ロゴも刷新されます。また旧「Google Pay」とリニューアルされる「Google Pay」は、同じ「Google Pay」でも別アプリとして提供されます。
リニューアルされる「Google Pay」は、まず UI がこれまでから大幅に変更されます。また、日本国内では「PayPay」や「d 払い」などで対応しているアプリ内注文機能(ミニアプリ)や QR 支払い機能、さらには「Gmail」内や紙ベースの領収書を撮影しての領収書取り込み機能など、新機能も多数提供。
インドとシンガポールで先行提供されたベータ版「Google Pay」では NFC 決済が利用できなかったのですが、正式版「Google Pay」では NFC 決済もしっかりとサポートされています。
リニューアルされる「Google Pay」ではさらに、銀行口座と直接連携してお金の管理を行うことができる新サービス「Google Plex」も提供されます。
「Google Plex」は、「MoneyForward」「Moneytree」「Zaim」などといった資産管理サービスに、連携した銀行口座の入出金機能をプラスしたような無料の総合資産管理サービスで、オンラインとオフラインのお金の流れを管理することができるほか、連携した銀行口座を通した送金や支払いなども行うことができます。さらに「Google Plex」内でも送金や支払いにおける手数料が掛からない点も、大きな特徴となっています。
ただし「Google Plex」の銀行口座連携は、2021 年から順次提供開始される予定で、現在は銀行口座連携の予約受付状態となっています。
このほかリニューアルされる「Google Pay」は、1 アカウント 1 デバイス制となっていて、1 つの「Google Pay」アカウントを複数のデバイスで流用することはできない模様。今までの「Google Pay」では 1 つの「Google Pay」アカウントを複数のデバイスで利用することができていたため、この辺の利便性が低下しています。
とはいえ日本の「Google Pay」でも、「Suica」「楽天 Edy」「nanaco」「WAON」の Felica 依存電子マネーは 1 アカウント 1 デバイス制なので、例えリニューアルされる「Google Pay」が日本国内向けに提供されたとしても、そこまで支障はないかもしれないですね。
今後リニューアルされる「Google Pay」が日本国内で提供開始されるとして、これまでの Felica 依存電子マネーや「iD」「QUICPay」カード支払いのほかに、「PayPay」「LINE Pay」「d 払い」などの QR コード決済もローカライズされるのかなど、気になるところです。