- 地図サービス「Google マップ」に 5 つの新機能追加へ
- 経路検索不要で[ライブビュー]を直接開いて周囲のスポット情報を確認できる機能など
- ストリートレベル詳細情報表示は 2021 年年末までに 50 都市に拡大
Google は 2021 年 5 月 19 日、Google 開発者向けイベント「Google I/O 2021」に合わせて、地図サービス「Google マップ」に今後追加する新機能を発表しました。
今回 Google より発表された「Google マップ」新機能は、カーナビゲーション経路表示時の自動車事故発生ルート回避、[ライブビュー]の直接アクセス、ストリートレベル詳細情報表示対応都市の拡大、混雑エリア確認、時間に応じた適切なスポット表示、の計 5 つです。
それぞれの新機能は、今後数週間以内にグローバル展開される予定です。
カーナビゲーション経路表示時の自動車事故発生ルート回避
「Google マップ」アプリでは通常、カーナビゲーション経路検索を行った場合、最短で目的地に到着する経路を優先表示してくれるようになっています。
しかし今後、自動車事故発生箇所や自動車事故発生の可能性が高い箇所も考慮され、より安全に目的地に到着できる経路がオススメ表示されるようになります。実際には、一時停止や急ブレーキが必要な箇所などが避けられて、より最適な経路が表示されます。
[ライブビュー]直接アクセス
「Google マップ」アプリの AR 徒歩ナビゲーション機能[ライブビュー]は、2019 年に登場したした革新的サービスです。
当初は徒歩ナビゲーション時にしか利用できなかったのですが、現在では徒歩ナビゲーション以外での利用や、空港や大型ショッピングモールなどの屋内ナビゲーション[インドア ライブビュー]なども提供が開始され、機能の拡大が進んでいます。
そんな[ライブビュー]の唯一の弱点は、ナビゲーション時にしか利用できなかったことです。しかし今後、「Google マップ」アプリを起動してすぐに[ライブビュー]を利用したり、周囲のスポット情報などを[ライブビュー]上で確認できるようになります。
詳しくは、目の前にあるお店のスポット情報や混雑状況、投稿写真の確認、周囲の道路標識の把握、旅行中など現在地から滞在ホテルまでの場所状況確認などが、[ライブビュー]を通してすぐに行うことができるようになります。
ストリートレベル詳細情報表示対応都市の拡大
「Google マップ」のストリートレベル詳細情報表示は、地図における正確な縮尺の道幅や、公園内の歩道や階段、歩道、横断歩道、中央分離帯や歩行者用の安全地帯などを、これまでよりも詳細に表示してくれる機能です。
例えば歩道上に設置されている階段などを地図で把握できるため、ベビーカーや車椅子での経路検索時などに役立ちいます。
現在ストリートレベル詳細情報表示は、東京、ロンドン、ニューヨーク、サンフランシスコが対応していますが、2021 年年末までに 50 以上の都市で利用できるようになる予定です。
混雑エリア確認
「Google マップ」では、スポットのリアルタイムな混雑情報表示や、[ライブビュー]を用いた混雑状況表示など、各スポットが現在どの程度混雑しているのかを確認できる機能が提供されています。
そしてこの混雑情報表示はスポットだけでなく、混雑しているエリアも地図上でリアルタイム確認できるようになります。
時間に応じた適切なスポット表示
「Google マップ」を開くと、周囲のスポットが表示されます。
しかし例えば、日中に「Google マップ」を開いているのに、夜にオープンする居酒屋などが表示されても、あまり意味がありません。その時間に応じた、適切なタイミングのスポット表示が求められるわけです。
「Google マップ」では今後、曜日や時間帯はもちろん、ユーザーの旅行状況などを把握して、適切なタイミング、最適なスポット表示が行われるようになります。
Source:Google