- JR 東日本、「NFC 乗車サービス」の実証実験を 2021 年 9 月 16 日から開始
- JR 東日本提供交通系スマートフォンアプリ「Ringo Pass」を活用した「NFC 乗車サービス」
- まずは JR 品川駅 ~ お台場学園を結ぶ「お台場レインボーバス」にて当面の間実施
JR 東日本は明日 2021 年 9 月 16 日より、近距離無線通信 NFC(Near Field Communication)実装スマートフォンによる「NFC 乗車サービス」の実証実験を開始します。
JR 東日本による「NFC 乗車サービス」実証実験は、まずは JR 品川駅 ~ お台場学園を結ぶ路線バス「お台場レインボーバス」にて、当面の間行われる予定です。
JR 東日本による「NFC 乗車サービス」は、JR 東日本提供交通系スマートフォンアプリ「Ringo Pass」を活用したサービスです。「Ringo Pass」アプリをインストールして事前登録を済ませておきつつ、「Ringo Pass」アプリの地図上に表示されるバス停留所を選択してさらに[タッチで乗車する]を選択することで NFC リーダーモードが起動するので、その状態で「お台場レインボーバス」の「Ringo Pass」マークにタッチすることで乗車することができます。
また「Ringo Pass」アプリを利用する「NFC 乗車サービス」では、事前に乗車する人数も選択することが可能。例えば親子で「お台場レインボーバス」に乗車する場合、事前に親子分の人数を指定しておくことで、親子合わせた乗車を一回のタッチで済ませることができます。ちなみに「お台場レインボーバス」の料金は、大人 220 円、子供 110 円です。
JR 東日本の「NFC 乗車サービス」はいちいち「Ringo Pass」アプリを起動して停留所と人数を選択しつつ、アプリ起動状態で NFC タグにタッチしないといけないという手間もありますが、「Suica」を利用するタッチ乗車でも事前の乗車人数指定サービスは実装されていなかっため、「NFC 乗車サービス」はそういう意味では初の事前人数指定が可能なタッチ乗車サービスとなります。
また JR 東日本の「NFC 乗車サービス」は、タッチ毎の乗車料金請求ではなく、月 2 回の締め日を基に、「Ringo Pass」アプリに登録したクレジットカードに対して請求が行われる仕様となっています。
JR 東日本は今回の「お台場レインボーバス」における「NFC 乗車サービス」実証実験を踏まえて、小型自動販売機などにも NFC 決済を導入予定としていることも明らかにしています。この小型自動販売機における NFC 決済の面白いところは、「Ringo Pass」アプリを起動しつつ小型自動販売機の NFC タグにタッチをして商品を選択すると、「モバイル Suica」残高から決済額が差し引かれるサービスとなっている点です。
それならば “ダイレクトな Suica 決済でいいじゃねーか” と思いがちですが、そもそも「Suica」決済端末やモジュールを設置するよりも、NFC タグを設置する方がはるかにローコストとなるため、事業者側がキャッシュレス決済を導入しやすくなる点が利点となっているわけです。またユーザー側も、Felica 非搭載の「おサイフケータイ」「モバイル Suica」非対応スマートフォンで、NFC タッチにてアプリやオンラインで紐づけたクレジットカードもしくは「Suica」残高から決済を行う、ということも実現可能となります。
つまり今後、「モバイル Suica」「モバイル PASMO」非対応スマートフォンでも、NFC タッチによる改札通過 & 電車乗車が可能となるかもしれません。いちいち「Ringo Pass」アプリを起動しなければいけない手間はあるものの、そこは電車での「NFC 乗車サービス」本格提供開始までにクリアとなる可能性も。期待大。
アプリリンク
- Android
- [appbox googleplay jp.co.jreast.ringopass]
- iOS
- [appbox appstore id1471958903]
Source:JR 東日本(PDF)