- Google、「YouTube」や「Google 検索」に表示される広告の信頼性と透明性を向上する機能を提供へ
- 広告が表示された際に「About this ad(この広告について)」から広告主情報やその広告主が過去 30 日間に掲載した広告を確認可能に
- 今後数か月以内に米国で提供開始されその後そのほかの地域にも展開予定
Google 日本国内法人 Google Japan は 2021 年 10 月 12 日、「YouTube」や「Google 検索」に表示される広告の信頼性と透明性を向上する機能を発表しました。
当ブログでも導入している、Google 提供コンテンツ連動型広告配信サービス「Google アドセンス」は、訪れたユーザーの個人情報やこれまで利用してきた Google サービス、Google が推定する興味や関心に応じて、そのユーザーに適切な広告を表示する広告サービスです。
もちろん広告を掲載する広告主側は Google が設けた審査をクリアする必要があり、また Google の広告ポリシーに違反するような広告を配信することはできない仕様となっています。それでもユーザーからしてみたら、本当に自身に関連する広告が表示されているのかと疑問や不安に思うこともありますよね。
今回 Google が発表した広告の信頼性を向上する機能は、そんなユーザーの疑問や不安をできるだけ解消するための機能です。
(「Google アドセンス」などの Google 広告は Google の事業運営の源となっているだけでなく広告主側の事業反映にもつながり、結果的にユーザーの検索体験がさらに向上することにもつながるサービスとなっているため、“広告は一切不要” などとごく一部の利点しか考慮していないような主張は、今回一切無視します。)
「About this ad(この広告について)」
すでに「YouTube」や「Google 検索」に表示される広告に対して、ユーザーが広告が表示されている理由や広告主情報を確認できる[この広告が表示される理由]機能が提供されています。
これは 2021 年 5 月に日本国内でも導入された、広告主が事業内容、所在地、販売宣伝製品情報を Google に提出することが義務付けられる広告主向けプログラム「広告主様本人確認プログラム」に基づくものです。
そして[この広告が表示される理由]は今後さらに、その広告主の詳細情報やその広告主が過去 30 日間に掲載した広告を確認することができる「About this ad(この広告について)」へと進化します。
「About this ad」ではユーザーが広告や広告主情報を確認できるだけでなく、もし仮に Google のポリシーに違反していると思われる広告だった場合に、簡単に違反報告ができるフィードバック機能も実装。ユーザーからのフィードバックは Google 側で集計 & 確認が行われ、必要に応じて違反広告は削除されるなど、よりよい広告サービスが運用されるための重要な役割となります。
「About this ad」はまず、今後数か月以内に米国にて「YouTube」と「Google 検索」で提供が開始され、2022 年には段階的にそのほかの国や地域でへも拡大されていく予定です。
Source:Google