- EU 連合機関「欧州連合」が小型電子機器充電規格を USB Type-C に統一する新規則を可決
- スマートフォン、タブレット、デジタル カメラ、ヘッドフォンなど小型電子機器が対象
- 2024 年末までに統一へ
EU 連合機関「欧州連合」は 2022 年 10 月 5 日(水)、2022 年 4 月に採択し 2022 年 6 月暫定合意をした、小型電子機器充電規格を USB Type-C に統一する新規則(法律)を、ついに可決しました。
今回の「欧州連合」新規則の対象となるのは、スマートフォンなどの携帯電話、タブレット、デジカメ、ヘッドフォン、ヘッドセット、ハンドヘルド型ゲームコンソール、ポータブルスピーカー、電子書籍リーダー、キーボード、マウス、イヤホン、ポータブルナビゲーションデバイスです。今から約 1 年 2 か月後の 2024 年末までに、充電規格を USB Type-C に統一することを義務付けられています。またノートパソコンについては多少長めな猶予が設けられていて、法律施行から 40 か月(3 年 4 か月)後までに要件適合する必要があるとしています。
今回「欧州連合」が小型電子機器充電規格を USB Type-C に統一する法律を採択した理由は、例えば Lightning コネクタを採用している iPhone などの iOS デバイスに対する規制強化や締め出しなどではなく、規格が細分化してしまうことで発生する不要な電子廃棄物を減らすのが狙いです。USB Type-C に統一することで、ユーザーは新たに充電機器を購入する必要もなくなり、共通で充電器を使い回すことができるようになります。
※細かな指摘をするならば、急速充電規格はもちろん、同じ USB Type-C ケーブルでも対応規格が異なるため、完全な統一にはならないのですが
今回「欧州連合」新規則は、2024 年末までに小型電子機器充電規格を USB Type-C に統一することを義務付ける内容とはなっていますが、今後も議論を重ねた上で、USB Type-C の次に来る新しい充電技術の法律適用など、定期的に見直されるべきとしています。
「欧州連合」ということでもちろん EU 以外の国や地域は対象外となりますが、メーカーとしてはハードウェアのメイン部分にいたるまで国や地域ごとに作り変えるというような手間なことはしないはずなので、米国やアジア諸国なども含め、おそらく実質的に世界的な USB Type-C 統一になると予想されます。
Source:欧州連合