- Google、新 Android テクノロジー「CHRE(Context Hub Runtime Environment)」発表
- スマートフォン用 Qualcomm Snapdragon プロセッサを効率的に使用できるようにするオープンソーステクノロジー
- パフォーマンスと電力効率が向上
Google は 2023 年 2 月 7 日(火)、新 Android テクノロジー「CHRE(Context Hub Runtime Environment)」を発表しました。
「CHRE」は、Android に実装される API(Application Programming Interface)で、スマートフォン用 Qualcomm Snapdragon プロセッサを効率的に使用できるようにするオープンソーステクノロジーです。プロセッサのパフォーマンスと電力効率が向上する点が、最大の利点。
例えば、Bluetooth ワンタッチペアリング機能「ファスト ペアリング(Fast Pair)」において、プロセッサがスリープ状態でも「CHRE」が低消費電力状態で機能し「ファスト ペアリング」スタンバイ状態が維持されるため、結果的に応答性が向上します。また今後「CHRE」が担う領域は、さらに拡大強化される予定。現時点では、Android 近距離共有機能「ニアバイシェア(Nearby Sharing)」の応答性向上が予定されています。
新 Android テクノロジー「CHRE」はまず、Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2 プロセッサを搭載する OnePlus の 2023 年フラッグシップスマートフォン「OnePlus 11」に導入されます。おそらく 2023 年に各メーカーが投入するハイエンド Android デバイスには、続々と「CHRE」が採用されると予想。「CHRE」採用デバイス拡大と共に、「CHRE」自体が担う領域の拡大も期待されます。
Source:Google