- Google、Google Pixel に実装されている 7 つの便利な AI 機能を紹介
- オリジナルプロセッサ「Tensor」「Tensor G2」を搭載する「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」「Pixel 6a」「Pixel 7」「Pixel 6 Pro」にて機能する AI 機能
- Google が開発する AI の優位性を示唆？
Google は 2023 年 2 月 20 日（月）、Google Pixel に実装されている 7 つの便利な AI 機能を紹介するブログ記事を公開しました。
Google が公開したブログ記事で紹介されている Google Pixel 実装 AI 機能は、オンラインフォトライブラリアプリ「Google フォト」で利用できる「消しゴムマジック」「ボケ補正」、デフォルトカメラアプリ「Google カメラ」の「リアルトーン」「超解像ズーム」「ガイド付き自撮り」、音声通話アプリ「Google の電話アプリ」の「クリア音声通話」と「通話スクリーニング」、翻訳アプリ「Google 翻訳」の「リアルタイム翻訳」です。これらの便利な AI 機能は主に、Google オリジナルプロセッサ「Tensor」「Tensor G2」を搭載する「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」「Pixel 6a」「Pixel 7」「Pixel 7 Pro」にて機能します。
ちなみに昨今、AI といえば、非営利団体 OpenAI が公開した AI チャットボット「ChatGPT」が話題。Google も今後、会話型言語モデル「LaMDA」搭載の対話型 AI サービス「Bard」をリリース予定ですが、今回公開されたブログ記事は、Google が以前から力を入れている AI の優位性を示唆しているようにも思えます。
https://jetstream.buzz/archives/165757 「消しゴムマジック」
「消しゴムマジック」は、「Google フォト」アプリで利用できる写真編集機能です。
背景に写る見知らぬ人や電線など、不要なオブジェクトを特定して削除し、削除した部分を違和感なく補正してくれます。ユーザーが消したい部分を丸く囲んだりブラシでなぞったりすると、機械学習が正確に削除する対象物を判断します。
「ボケ補正」
https://www.youtube.com/watch?v=zkHdpA-drz0
「ボケ補正」は、オリジナルプロセッサ「Tensor G2」を搭載する「Pixel 7」「Pixel 7 Pro」の「Google フォト」アプリで利用できる写真編集機能です。
ボケてしまっている写真に用いることで、ボケを補正したりノイズを削除してくれたりなど、写真の品質を向上してくれます。そしてこの「ボケ補正」は、Google Pixel スマートフォンで撮影した写真だけでなく、古い写真などにも適用可能な点が最大の利点。
私も当ブログの記事作成時に「ボケ補正」を活用していて、大変気に入っている機能です。
「リアルトーン」
「リアルトーン」は、デフォルトカメラアプリ「Google カメラ」にて機能する、肌色補正機能です。
撮影する人物の肌色を理解し、データセットをベースとしてより忠実な肌色を再現してくれます。これは、画像の視覚データから情報を導き出す AI の一つ「コンピューター・ビジョン」が活用されています。
また「リアルトーン」は常に進化していて、以前よりも 25 倍以上の有色人種画像がデータセットされています。
「超解像ズーム」
「超解像ズーム」は、デフォルトカメラアプリ「Google カメラ」で利用できるズーム撮影機能です。
離れた場所から遠くの被写体を撮影する際、撮影される複数の画像を内部的に合成し、画質を輪郭（シャープネス）を向上してくれます。これは、Google Pixel スマートフォンのカメラハードウェアと、AI ベースのソフトウェアの融合によって実現しています。
「ガイド付き自撮り」
「ガイド付き自撮り」は、特に目の不自由な方や弱視の方向けの自撮り機能です。
Google Pixel スマートフォンのフロントカメラと「コンピューター・ビジョン」、そして視覚障がい者向けアプリ「TalkBack（トークバック）」を活用して、“携帯電話を少し左に動かしてください” などの明確な指示の元で、自撮りを撮影できます。
「クリア音声通話」と「通話スクリーニング」
「クリア音声通話」は、オリジナルプロセッサ「Tensor G2」を搭載する「Pixel 7」「Pixel 7 Pro」で利用できる音声通話補助機能です。
風の音や騒がしいレストランなどのバックグラウンドノイズを機械学習が除去し、そして電話相手の声を聞き取りやすくしてくれます。
「通話スクリーニング」は、連絡先に登録されていない電話番号や番号非通知、番号表示不可などの不明な電話番号から着信があった場合や、連絡先に登録されている相手からの着信でも電車内や車運転中などで着信に応答できない場合などに、「Google アシスタント」が発信者情報と要件をユーザーの代わりに聞いてくれるスマート着信応答機能です。
「リアルタイム翻訳」
「リアルタイム翻訳」は、テキストだけでなく会話言葉までをリアルタイムに翻訳し、さらにスピーカーを通して相手に翻訳された言葉を伝えてくれる翻訳機能です。
オリジナルプロセッサ「Tensor」「Tensor G2」を搭載する Google Pixel スマートフォンの「リアルタイム翻訳」では、インターネットに接続していないオフライン状態でも「リアルタイム翻訳」が機能します。素晴らしい AI 機能です。
Source：Google
