こんにちは、Jetstream BLOG 管理人兼ライターの石井順です。
2020 年 5 月末、搭載との基本的なフレームワークを「Accelerated Mobile Pages（AMP）」で構成された「Native AMP」に切り替えた旨をお知らせさせていただいたのですが、あれから約 3 年、「AMP（Native AMP）」辞めました。
ちなみに今回の記事は、単なるお知らせ記事です。当ブログのメインとなるガジェット情報をお求めの読者には一切関係のない内容ですが、一部のブロガーやクリエイターのためにも、その経緯説明として記させていただきます。
https://jetstream.buzz/archives/100981 そもそも「AMP」は、主にモバイルにおけるサイト表示を超高速化するための規格で、2015 年 10 月に Google と Twitter から発表されたプロジェクトです。海外では 2016 年 2 月より、日本国内では 2016 年 10 月より、一部サイトにて導入開始。その後一般サイトの導入ハードルも下がり、当時は Google による SEO 的な恩恵提供もあったことから、各メディアがこぞって「AMP」対応を進めていきました。
元々「AMP」は、スマートフォンでの回覧を想定した超高速表示を目的としてリリースされたモバイル表示プロジェクト。当初は「AMP」を導入した場合、デスクトップ表示では通常サイトが表示される一方で、モバイル表示では「AMP」サイトが表示されるという仕様だったのですが、その後デスクトップ表示における「AMP」対応も進み、モバイルとデスクトップ関係なく、サイト表示自体を超高速化のために「AMP」を用いることもできるようになりました。
そして当ブログが 2020 年 5 月末に導入したのが、完全に「AMP」で構成された「Native AMP」です。準備に一年くらい掛けていたので、結構大きな決断だったことを覚えています。
なぜ大きな決断だったかというと、「Native AMP」化にあたって、WordPress のテーマを「AMP」に対応させる必要があり、またプラグインも「AMP」に対応したものを選ぶ必要があったからです。「AMP」はサイト表示を超高速化する代わりに、内部的に様々な制約が掛けられています。その制約をクリアしないとエラー発生し、結果的に「AMP」対応ではなくなります。結果的に、SEO 的にも大ダメージとなってしまうわけです。
なので一年じっくりと検証とトライ & エラーを重ねて準備をし、そして 2020 年 5 月末に当ブログを「Native AMP」化しました。が、2023 年 4 月に辞めました。
「AMP」を辞めた理由は、当初提供されていた「AMP」に対する Google からの恩恵がなくなったから、というわけではありません。Google の、「AMP」に対するモチベーションの低下を肌で感じたためです。
前途の通り「AMP」には、テーマやプラグインなどの内部的な部分で、様々な制約が掛けられています。例えば、当ブログの収益源となっている「Google アドセンス」や各アフィリエイト広告も、「AMP」に準拠させる必要があります。またアクセス解析ツール「Google アナリティクス」も、「AMP」に準拠させないと正しく動きません。
Google は「AMP」リリース当初、「Google アドセンス」や「Google アナリティクス」など、「AMP」対応のための仕組みを提供してくれました。ちなみに、それに合わせてアフィリエイト ASP も、「AMP」対応広告を提供。
しかしここ最近、Google は「AMP」への投資を辞めてしまっているように思えます。例えば「Google アドセンス」も、実は様々な新機能が順次リリースされているのですが、根こそぎ「AMP」未対応。「Google アナリティクス」も、2023 年 7 月から本格的に切り替わる「Google アナリティクス 4（GA4）」は、未だ「AMP」未対応です。
Google はクローズドなウェビナーを不定期で開催していて私も招待を受けオンライン参加しているのですが、「Google アドセンス」と「Google アナリティクス」の新機能に対する「AMP」対応可否を質問しても、『現状未対応。今後対応する場合は改めてアナウンスする。』の一点張りです。Google の「AMP」に対するやる気が、まったく感じられなくなりました。
ということで、当ブログは「AMP」を辞めます。WordPress でブログを続けて行く以上、やはり最新の機能をいち早く使いたいですからね。
ちなみに、当初「Native AMP」化するにあたって、無駄なプラグインや無駄な機能を削除したりなど、テーマも含めていろいろとカスタマイズしたり最適化したお陰で、「AMP」を辞めても「Native AMP」時並の超高速表示は担保できています。なので、当ブログの使い勝手的には「Native AMP」だろうがそうじゃなかろうが、あまり変わらないはずです。
あ、Google がまた「AMP」のやる気を取り戻した時は、きっとまた「AMP」に戻ります。悪しからず。
AMP…そういえば最近見かけなくなったなぁと思ったらクライアント側で拒否してました。何が嫌だったのか忘れましたが見かけ始めた当時は心底迷惑な機能だなと思っていた気がします。（コンテンツが一部見えないとか？）通常ページに遷移する時間もパケットも無駄だなと思ったんでしょうね。
コンテンツが一部見えないのは、AMP のせいではなく運営側で AMP 対応が済んでいなかったためですね。