- 「VPN by Google One(Google on VPN)」が 2023 年 7 月 29 日(土)よりローカル IP 仕様に変更
- 現状はユーザーが住んでいる国や地域を元に広域な地域が IP アドレスとして設定
- おそらくローカルニュースや天気アプリなどの狭い地域を指定して情報を返すアプリやサービスをカバーするため
Google は 2023 年 7 月 13 日(木)、オンラインストレージサービス「Google One」ユーザーや「Pixel 7」以降の Google Pixel デバイスに提供している、通信を暗号化しトラフィックを隠すセキュリティ通信サービス「VPN by Google One(Google on VPN)」のアップデート予定を発表しました。
「VPN by Google One」のアップデートでは、ユーザーが住んでいる地域(ローカル)の IP アドレスがデフォルトで設定されるようになります。この「VPN by Google One」のアップデートは、2023 年 7 月 29 日(土)より適用されます。
「VPN by Google One」は現状、ユーザーが住んでいる国や地域を元に広域な地域が IP アドレスとして設定されています。この場合、ローカルニュースや天気アプリなど、狭い地域を指定した情報を返すアプリやサービスでは、ユーザーが求めるローカルな情報が取得できない場合が出てきます。
そのためにこれまでは「VPN by Google One」利用中にユーザーが住んでいる地域のローカルニュースや天気アプリを入手したい場合は、対象のアプリに対する「VPN by Google One」の適用を解除する必要がありました。しかし 2023 年 7 月 29 日(土)以降はローカル IP アドレスがデフォルトで設定されるようになるため、ローカルニュースや天気アプリがカバーされるようになります。
とはいえセキュリティ面ではリスクも発生するため、「VPN by Google One」設定からこれまで通りの広域設定に変更することも可能。「VPN by Google One」利用時はあくまでも正確な現在地情報は隠された状態とはなりますが、心配な場合は広域設定にするようにしましょう。
いつも Google One VPN をご利用いただき誠にありがとうございます。アプリやウェブサイトでの位置情報に基づくユーザー エクスペリエンスを向上させるために、2023/07/29より、Google One VPN ではお客様のお住まいの地域が IP アドレスのデフォルトの場所となります。
ただし、VPN では引き続き安全なプライベート接続が提供され、ネットワーク プロバイダやウェブサイトにお客様の実際の IP アドレスや正確な現在地が知られることはありません。
また、Google One アプリの VPN 設定で設定を変更すれば、いつでもより広範な地域に戻すことができます。
VPN では、引き続き以下の機能が提供されます。
- IP アドレスを隠す
- オンラインでのトラッキングを減らす
- 公衆 Wi‑Fi のような安全ではないネットワーク上でハッカーの攻撃からユーザーを保護する
Source:Google