- Google、「Bard」の名を利用してマルウェアをダウンロードさせようとした詐欺グループを提訴
- 競合他社に損害を与えるために偽の著作権(デジタルミレニアム著作権法)侵害を悪用しようとした悪意のあるユーザーも合わせて提訴
- 生成 AI などを悪用する者に対して米政府当局協力の元で適切に対処する方針
Google は 2023 年 11 月 13 日(月)、対話型ジェネレーティブ AI サービス「Bard」の名を利用して、ユーザーにマルウェアをダウンロードさせようとした詐欺グループや、競合他社に損害を与えるために偽の著作権(デジタルミレニアム著作権法)侵害を悪用しようとした悪意のあるユーザーに対する提訴を発表しました。
「Bard」悪用の手口は、「Bard」の名を語る公式を装った SNS アカウントを作成して広告を展開し、本来はダウンロード不要な「Bard」にもかかわらずダウンロードへと誘導しようとするというもの。しかしそこには、マルウェアが仕込まれているという手法です。
「Bard」は 2023 年 3 月より米国で提供されていますが、それと同時に詐欺グループも登場し、Google は現在に至るまで約 300 件の削除を申請を行ったとしています。しかしあまりにも悪質なため、今回訴訟提訴に至った模様。
競合他社に損害を与えるために偽の著作権(デジタルミレニアム著作権法)侵害を悪用する手法は、Google が「デジタルミレニアム著作権法」の元で提供しているデジタルコンテンツに対する異議申し立てやインデックス削除申請を悪用して競合他社に対する偽の著作権侵害申し立てを提出し、本来正統なデジタルコンテンツを Google 検索から削除させようとするという内容です。こちらでは、10 万以上の企業 WEB サイトが誤って削除され、数百万ドルの損失を生んだ模様です。
このような、生成 AI などの Google 関連サービスなどを悪用する者に対して、Google は今後も米政府当局協力の元で適切に対処する方針。とはいえ、詐欺グループも手を変え品を変え。イタチごっこではありますね。
Source:Google