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SEO大災厄を乗り越えて

「Jetstream(Jetstream BLOG)」管理人兼ライターの石井順です。

いつも当サイトをご覧いただき、誠にありがとうございます。今回の記事、なかなか文字数多めです。覚悟してください。

そもそも今回の記事、一般のユーザーには一切関係ない話で、あくまでも私のように WEB を中心に活動しているクリエイターや企業のお仕事関連の話ではありますが。2023 年後半の Google コアアルゴリズムアップデートで、「Google 検索」を中心とした SEO 関連がいろいろと荒れたことを、以前「Jetstream BLOG」の記事で紹介させていただきました。

そんなこともあって、私は心機一転新規サイト「Jetstream」を立ち上げて、2024 年 1 月より本格的にそちらで活動を行っています。なぜ【新規サイトなのか?】についてはこちらの記事で理由等を説明していますので、お時間あれば是非覗いてみてください。

ショートアンサーとしてお伝えするのであれば、単に一(イチ)からリスタートしたかったから。

で、2023 年後半の「Google 検索」が荒れはじめ、2024 年 3 月現在もその影響が広く残ったままというか、もはやこの荒れた状態がデフォルトにもなってしまっている状況にある SEO 界隈ですが、当サイト「Jetstream」はと言うと、荒れて落ち込んだ検索流入とそれに伴い大幅に下がった収益が 2024 年 2 月が終わった時点では無事に元の状態に戻りました。

私の場合は旧ブログ「Jetstream BLOG」から新規サイト「Jetstream」に移行して心機一転リスタートしているため、“戻った” という表現は正しくないかもしれません。あくまでも、数値だけを見た場合の “戻った” です。

そうは言っても、一時は活動休止か活動規模縮小も視野に入り始めていた状況でした。そこから無事に復調、無事活動休止回避です。

復調したといってもたかだか一か月かそこらの話なので、まったく油断できない状況にあることに変わりません。なので復調した今でもいろいろと裏では動いていますが、それは今回あまり関係ないことなので、また機会があれば別でお話します。

Jetstream-BLOG
旧ブログ「Jetstream BLOG」
Jetstream
新サイト「Jetstream」

この “戻った” 理由は、ブラックボックスな検索(Google)アルゴリズムが前提の話ということもあり、はっきり言ってわかりません。一応私の中ではいくつかの結論は出ていますが、結局はブラックボックスを通過した後の結果論なので、私の結論が正しいかどうかを判別する基準などないわけです。ただ単に、数値の視点で “戻った” だけ。

一応旧ブログから新規サイトに移行するにあたって、表面的にはわからないことも含めて様々な施策を導入したので、それが良かった可能性はおおいにあります。新規サイトということでドメインも刷新されていることはもちろんですが、WordPress のテーマも変更していますし、それに伴っていろいろと下準備と調整もしました。

もちろん、すべては正攻法で。コンテンツポリシーなどに違反したりするようなせこい手法には、一切手を出していません。

ちなみにですが、巷で語られている検索アルゴリズム関連の話や手法、技なども、そもそもブラックボックスの上での話なので、何の信憑性もないその人の単なる “感想” でしかありません。そういうクソみたいな “感想” に惑わされないようにたいところですが、人って気持ちが落ち込んだり不安になったりすると判断力が大幅に鈍るので、単なる “感想” ですら無駄に無意味に真実と誤認して信じてしまったりするもんですよね。

法人サイト優遇と個人サイト冷遇の誤り

今回の記事、これまでの内容は前置きで本題はここから。

“感想” でよく語られているのが、「Google が法人サイトを優遇して個人サイトを冷遇している」という内容です。しかしこれ、実は検索アルゴリズムの観点からは正しくありません。

その理由は、そもそも Google がそのように明言していないことももちろんありますし、Google が WEB サイト(ドメイン)のプロフィールや著者、著者の署名は評価の要因ではないと明言している点などを元に言えることです。要は、アルゴリズム上はそのような評価基準(シグナル)が設けられていないということです。

この辺の検索アルゴリズムについて、私の師「鈴木謙一(@suzukik)」さんが運営する「海外 SEO 情報ブログ」でも詳しく紹介されていますので、是非一度目を通してみてください。

ではなぜ、度々「Google が法人サイトを優遇して個人サイトを冷遇している」というような “感想” が語られるのかというと、それは至極単純で、“感想” を語っている人の視点で見た場合にそう見えるから、です。特に 2023 年下旬に「Google 検索」が荒れてからというもの、表面的にそう見えてしまっている状態が顕著に現れていること自体は私も否定はしませんが、とはいえ検索アルゴリズムに沿った明確で確実な真実ではありません。

あくまでも、表面的にそう見えているだけの話。ただ単に表面的にそう見えていることが、さも検索アルゴリズムの真実かのように “感想” として語られているだけの話です。

わかりやすく例えるのであれば、サッカー日本代表は「J リーグ」や海外リーグで活躍するプロサッカー選手から多く選ばれていますが、「J リーグ」や海外リーグのチームに所属しているから日本代表に選ばれているわけではない、という感じ。そうはいっても「J リーグ」や海外リーグのチームに所属しているプロサッカー選手からほぼ 100% 選ばれているので、“プロサッカー選手が優遇されている一方でアマチュア選手が冷遇されている” とも言えてしまうわけで、それが真実と誤認されるわけです。

また、「コロナウイルス」が蔓延し世界的に大混乱となった当時、「5G」基地局から発せられる電波に乗って「コロナウイルス」が広がっているなどと噂されたこともあり、それを真に受けた輩が基地局を破壊するといった狂った事件も海外で起きていました。日本国内でもその噂を真に受けて SNS などで布教したいた輩も実際にいましたが、私はとある知り合いから直接そんな内容の連絡を受けたので、その知り合いとの縁を切ったことも含めてよーく覚えています。

この素っ頓狂な噂が語られるようになった要因は、当時「5G」サービスが提供開始され始めた国や地域で「コロナウイルス」感染者が増え始めたことにあるわけですが、これは単に、人口が集中している国や地域で「5G」サービスが提供開始され始めただけの話です。「コロナウイルス」感染者が多い地域と「5G」サービス開始地域を地図上で照らし合わせたら、意外や意外、合ってしまったというだけ。物事の因果関係など、“感想” の上であればどうとでも作り上げられてしまうわけですね。

そもそもこんなものは “感想” なので、感想の域を出ない “感想” でしかないのですが、巷ではこの “感想” がまるで真実かのように語られてしまうことがあります。しかし結局、それってあなたの “感想” です。

現に、“感想” では優遇されているはずの大手法人メディア「AppBank」ですら、検索アルゴリズム変動の影響を理由とした業績悪化を報告(PDF)しています。ほかの大手メディアだって、公表していないだけで検索アルゴリズム変動の影響をおおいに受けているかもしれません。

そもそも「Google が法人サイトを優遇して個人サイトを冷遇している」といった “感想” を真実と思う方は、ただ単に法人化すればいいだけの話。これで解決するはずでは?

以前、かなり Google に近い方というかほぼ Google というか正に Google というか、(敢えて曖昧に表現していますが)その “とあるお方” に、「Google は法人や個人を特定するような検索アルゴリズムを導入しているのか?」と個人的に伺ったことがあるのですが、明確に回答はしてもらえなかったものの、やんわりと否定されたことがあります。

というかむしろ Google 的には、「Google 検索」が荒れたとすら認識していないかもしれません。今のこの状態が通常運転と認識されている可能性だって、おおいに有り得るわけです。

ペナルティと評価は別の話

誤って語られる “感想” の中で、評価とペナルティをごっちゃにする方々もいます。

そもそも Google は、そう簡単に WEB サイトに対してペナルティを与えませんし、ペナルティとして与えられた場合のほとんどは、Search Console の「手動による対策」にて問題として検出されます。つまり、イエローカードもしくはレッドカードとして明確に警告されるわけです。一切例外がないわけではありませんが、ペナルティが与えられることはそうそうないと思っていただいても間違いではありません。

一方で、これまで検索の上位に位置していたのにある日突然検索順位が下げられたり、「Google Discover」から日々流入があったのに突如流入がなくなることは、評価による変動です。評価が下げられたか、もしくは評価基準が変更されたか何かが要因ですが、何にしろペナルティを受けたわけではありません。この評価による変動を例えるのであれば、スタメンから外されることかもしくは戦力外通告を受けることです。

しかし、検索順位が下げられたり「Google Discover」からの流入がなくなることを、一色単に “ペナルティを受けた” と誤った判断をする方々が多くいます。勝手に判断するだけなら好きにすればいいですが、さもそれが真実かの如く誤った “感想” として情報発信する方が多くいらっしゃるのが現状。何がペナルティで何が評価なのかを理解していない方々がいくら “感想” を述べても、それは単なるあなたの “感想” で、本質にはそぐわないわけです。

反則が原因でイエローカードもしくはレッドカードとして警告され試合に出られなくなることと、スタメンから外されたり戦力外通告を受けてチームから外れることは、当たり前ですがまったく別の状況。ペナルティで検索から除外されたのか評価によって検索順位が下がったのかでは対応策がまったく異なるわけで、その判断自体を誤っていては、対応策を練ったところで意味はありません。

ちなみにこれは、インデックスに対しても言えることです。新規公開したサイトや記事がインデックスされないことのほぼ多くの場合は、ペナルティではなく評価の上での話。要は、インデックスする価値はないと評価されただけであって、ペナルティによってインデックスされないわけではありません。ほとんどの場合は。

私の “感想”

ここからは、私個人の “感想” です。

Google は WEB サイトを評価する上で、ユーザー行動を評価基準(シグナル)として判断しています。しかしこれは、例えば離脱率や滞在時間などの単純な数値が基準となっているわけではなく、それらも踏まえて複合的な条件も考慮した上で確立されているシステムです。

要は、“長く滞在させればいい” “サイトから離脱されないように内部リンクを貼りまくればいい” “できるだけ長文を書けばいい” といった短絡的な考えからくる単純対策でハックできるようなものではもちろんなく、一生解明されることも公開されることもない上に常に変動するブラックボックス。これこそが検索アルゴリズムの正体で、実体など掴めないのがデフォルト。

検索アルゴリズムは単純な考えや施策でハックできないことはもちろん、万が一ハックできたとしても、常に変動するアルゴリズムの中でそれはごく一時的な状態で終わります。検索アルゴリズムをハックしようと思ったところで、結局無意味ということです。

ではサイトやブログを運営する上でクリエイターはどうすればいいのか?それは、読者のための読者ファーストコンテンツを生成していくこと。単にそれだけ。

ただし、本質的に何が読者のためとなっているかの判断は、かなり難しく厳しい基準であるとも言えます。客観的な視点で評価できるスキルがなければ、一生抜け出せない沼にハマったままとなるでしょう。

これら私個人の “感想” を前提として、以後もお話します。

動きました

2023 年 10 月のコアアルゴリズムアップデートは酷いものでした。私自身も、“感想” としてそう捉えています。

少なくとも 2023 年 12 月下旬までは、“Google がやらかした” “バグってる” “修正されるだろう” と思っていました。が、段々とこの考え自体が “間違っているのではないだろうか?” と考えるようになりました。

それは、検索アルゴリズムというモノに対する考え方です。システムなのであればリセットするかやり直すか修正するか、どうにかすれば元の状態に戻るのだろう、という考え自体が間違っているのかもしれない、と。

確かに Google は、2023 年 10 月のコアアルゴリズムアップデートで何らかの “やらかし” を行ったと私個人的にも感じています。が、だからといってリセットしたりやり直したり簡単に修正したりして元に戻せるようなものではないのかもしれません。検索アルゴリズムというモノは、そんな単純な操作が通用するシステムではないのかもしれない。

例えば、サッカーの試合。誤審があろうとなんだろうと、試合終了のホイッスルが鳴ったらその時点の結果で勝敗が決まります。アディショナルタイムはあるとはいえ、時間を戻して試合をやり直すなど、基本的にはありません。検索アルゴリズムというモノも、これと同じなのかもしれない。

以前、先にお話した “とあるお方” より、「質の低いアフィリエイトサイトが横行していて、Google はそれが検索体験を汚す大きな問題だと認識している」と伺ったことがあります。そのために Google は、検索体験正常化のために検索アルゴリズムを調整していると。

特に昨今は生成 AI も台頭し、サイトや記事の量産も容易になりました。検索サイト側も随時対策を練らないと、すぐに検索体験が汚れてしまう状態ということです。

Google は、質の低いサイトを駆逐するような強力な検索アルゴリズムを組んだのではないだろうか?
がしかし 2023 年 10 月のコアアルゴリズムアップデートでは、既存の良質なサイトまで駆逐してしまう事態に
しかしもはや元に戻すことなどできず、これを『正』と捉えて運用するしかない状態なのかもしれない
むしろ Google 的には、“やらかし” も何もなく、現状が『正』と捉えているのかもしれない

大事なのは、あらゆる視点であらゆる可能性を探ること。“やらかしたのなら元に戻る(戻す)だろう” という相手任せの考えでは抜け出せない事態に陥っていると考えた場合に、考えを改めるのは自分で動き出すべきは自分自身です。

なので私は、2024 年 1 月から動きました。その結果の復調です。現時点では、ですが。

正しさは大事ではない

大事なのは、何が正解で何が正しいのか、ということではありません。

例えばスポーツにおいても、競技精神 = スポーツマンシップがあるから勝つわけではありません。それはあくまでも精神的な話であり、結果が伴って初めて評価される要素です。それも大事ではありますが、重要なのは正に結果。

反則を行った他チームの選手を責めたり、誤審をした審判に文句たれたり批判したところで、たいがい結果は変わりません。試合に勝つためには、自分自身が気持ちを切り替えてそこからリスタートする以外ない。

※結果が伴えばあくどい事でもなんでもして良い、ということではありませんよ

私のサイトというか私の WEB 活動は 2024 年 3 月時点で復調したわけですが、それが正しいかどうかは現時点では判断できるものではなく、今後の結果によって決まります。逆に言えば、私にも私以外の方にも現時点で判断できるものではないということです。

それに、仮に今回の判断が間違っていたと痛感するような事態に陥ったとしても、そこからまた勝つために気持ちを切り替えてリスタートすれば良いだけの話です。これらが、2023 年 10 月の SEO 大災厄を乗り越えての、私の “感想” でした。

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