ASUS は 9 月 11 日、IFA 2016 で発表した新型 Android Wear「ZenWatch 3(WI503Q)」の製品ページを公開しました。
「ZenWatch 3」はこれまでのシリーズで採用されていたスクエア型からシリーズ初のラウンド型に一新し、ケースの素材もステンレススチールを採用するなど、ラグジュアリー感が一層ましています。ちなみにステンレススチールは汗などで腐食しにくいSUS316L 素材をを採用しているため、金属アレルギーを持っている方でも安心して着用することが可能です。
また Android Wear としては珍しい 3 つの物理ボタンも採用し、専用アプリ「ZenWatch Manager」で各ボタンに対応するアプリを設定してダイレクト起動が行えるようになっています。Android Wear はアプリの起動に手間がかかることがネックだったので、意外とこのダイレクト起動機能は便利に使えるはずです。
このほかIP67 規格の防水防塵や 15 分で 60% の充電が可能な急速充電技術「HyperCharge」に対応しています。更に新フィットネスアプリ「ZenFit」をサポートし、Snapdragon Wear 2100 の性能を生かした 95% 正確なログの取得も可能となっています。
プリインストールされているウォッチフェイスも 50 種類以上と、これまでよりもはるかにバリエーションが増えました。
今回公開された製品ページでは「ZenWatch 3」のこのほかの主要スペックも明らかとなっています。
「ZenWatch 3」のスペック
- OS:Android Wear
- サイズ:45 × 45 × 9.95 ~ 10.75 mm
- ディスプレイ:1.39 インチ(400 × 400)AMOLED、287ppi、Gorilla Glass 3(2.5D)、2 点タッチ
- プロセッサ:Snapdragon Wear 2100
- RAM:512MB
- 内部ストレージ:4GB
- Wi-Fi:対応
- Bluetooth:4.1
- センサー:6 軸、アンビエントライト
- バッテリー:340mAh、HyperCharge
- カラー:ガンメタル、シルバー、ローズゴールド(マーケットによって異なる)
IFA 2016 の時点で明らかになっていなかった点は、RAM と内部ストレージ容量、「ZenWatch 2」と同じく2 点タッチディスプレイを搭載している点、アンビエントライト(環境光)センサーを搭載しているという点、Wi-Fi に対応している点、そしてローズゴールドカラーのみマーケットによって投入されるかどうかが異なるという点です。ドイツではローズゴールドカラーが投入されないことが記載されています。また「ZenWatch 2」と同じようにスピーカーを搭載しているかどうかは今回確認することができませんでした。
アンビエントライトセンサーは周囲の明るさを検知して、ディスプレイの明るさを自動で調整します。便利な機能な半面、ディスプレイの一部を占有してしまうことがネックで、例えば同じくアンビエントライトセンサーを搭載する「Moto 360」シリーズでは画面の下部分の一部がセンサーに覆われているので、厳密には完全なサークルディスプレイではなくなっています。
「ZenWatch 3」では見たところアンビエントライトセンサーがどこに搭載されているのかわからないため、もしかしたらディスプレイの一部を覆ってしまう問題を克服しているのかもしれません。
RAM と内部ストレージについては「ZenWatch 2」から変化はありませんが、プロセッサが Snapdragon 400 から Snapdragon Wear 2100 に変更されているため、総合的な性能はアップしていると予想されます。特にフィットネスログの取得部分では期待できるでしょう。
「ZenWatch 3」の価格は €229(VAT 込)で、10 月から発売される予定となっています。
Source:ASUS