海外では 2015 年後半から開始された Android の NFC を使用したモバイル決済サービス「Android Pay」ですが、その最新アプリ v1.12 において、日本向けの仕様が確認された模様です。今回の情報は海外のメディア Android Police による独自のアプリコード解析によって判明した内容となります。
それによると、確認された日本仕様の「Android Pay」では、クレジットカードはもちろん、日本では広く普及している FeliCa をサポートするとのことで、その FeliCa に依存する楽天 Edy や Suica、Pasmo、ICOCA といった交通系の含む電子マネーもサポートとするとのこと。以前の噂では三菱東京 UFJ フィナンシャル・グループ(MUFG)が「Android Pay」の提携企業となると伝えられていたのですが、「Apple Pay」でもまだ対応していない楽天 Edy をはじめ、Pasmo、ICOCA にも対応する可能性があるということで、かなり期待が高まります。
ただし FeliCa 依存?
海外で展開されている「Android Pay」は世界で普及している NFC(Type A / B)を利用したモバイル決済サービスとなっています。一方日本国内では FeliCa が普及していて、コンビニなど、FeliCa に対応した決済端末が用意されていることが一般的です。
今回の Android Police の情報によると、「Android Pay」に “「おサイフケータイ」をロックする設定” が実装されることが確認された模様なので、日本国内で展開される「Android Pay」は FeliCa に依存すると見られています。つまり結局は FeliCa を搭載するキャリア端末などでしか「Android Pay」が利用できない可能性が高い、ということです。
「Android Pay」の国内リリースで期待されるのはやはり海外端末などの FeliCa ではなく NFC(Type A / B)しか搭載していない Android での国内モバイル決済ですが、そもそもNFC(Type A / B)による決済端末の普及も合わせて行われないと、例え国内で展開される「Androd Pay」がNFC(Type A / B)をサポートするとしても使えないので、あまり期待はできなさそうです。
とはいえ Android Police は日本国内での「Android Pay」は NFC(Type A / B)と FeliCa の両方をサポートする可能性もあるとしています。もちろん NFC(Type A / B)に対応した決済端末の普及が行われないと意味はありませんが。
Source:Android Police