セブンイレブンジャパン代表取締役社長の 古屋一樹 氏が、以前より伝えられていたコンビニエンスストア「セブンイレブン」の沖縄進出を、2019 年 2 月に予定していると、フジサンケイビジネスアイのインタビューで明らかにしました。当初は 2018 年と伝えられていたのですが、実際にはギリギリ 2018 年度中となる模様です。
沖縄には現在、大手コンビニエンスストアはファミリーマートとローソンの 2 つしかありません。またイトーヨーカドーもないので、実質的にセブンアンドアイホールディングスグループのコンビニやスーパーがない状態です。そこにまずセブンイレブンが進出してくるとのことで、沖縄のコンビニ事情が大きく変化することが予想、そして期待されます。
沖縄にセブンイレブンができることで期待されるのが、やはり電子マネー「nanaco」の台頭です。沖縄では現在「楽天 Edy」が浸透していて、コンビニやスーパーだけでなく、例えば恩納村の道の駅「なかゆく市場」や沖縄北部の国頭村にある道の駅「ゆうゆう国頭」などでも、クレジットカード決済だけでなく「楽天 Edy」におよる電子マネー決済を行うことができます。
もちろん現在も「nanaco」を利用できる店舗はそれなりにありますが、沖縄ではあまりなじみのない「Suica」などといった交通系電子マネーと同じく、需要も認知度も高くはありません。「nanaco」の台頭で期待されるのは、やはり国民年金や住民税といった、公共料金だけでなく税関連の支払いにも利用できるという点です。通常電子マネー決済ではそういった支払いを行うことはできません。
「nanaco」で様々な支払いを行えることで、決済をさらに電子マネーに一本化できるだけでなく、ポイントも貯めやすくなります。これが浸透すれば、「楽天 Edy」に代わる電子マネーとして広がりを見せる可能性も考えられます。
古屋一樹 氏は、セブンイレブンの沖縄進出について、将来的に 200 店舗の出店を目指すとしています。ちなみにファミリーマートは 2016 年 12 月 31 日時点で、石垣島や久米島の離島も合わせて 317 店舗で、ローソンは 2016 年 2 月末時点で 197 店舗です。
Source:産経