先日 iOS 版がリリースされた Sony のニュースキュレーションアプリ「News Suite」について、個人的に思っていることを吐かせていただこうかと思います。ちょっとは開発者さんに声が届けばいいなという思いもあったりしますが。
https://jetstream.buzz/archives/48344 「News Suite」は元々 Android 向けに「Socialife」として配信されていて、2016 年 1 月に「News Suite」へとリニューアルし、そして今回 iOS 版がリリースされました。また Android 向けには Google Play で配信されていますが、Sony Mobile の Xperia スマートフォンやタブレットにはプリインストールされています。
「News Suite」はわかりやすいタブ表示やレスポンスの良さなどもあり、アプリとしてはかなり使いやすくて優秀です。また RSS リーダー機能も実装されているので、ユーザーが任意の WEB サイトの RSS フィードを登録することで、その WEB サイトの新着情報もいち早くチェックできます。このほか Android 版には定時ニュースや号外ニュースを通知してくれる機能も搭載されています。
キュレーション？
ちなみに昨今のニュースサービスはユーザーが WEB サイトと個別に登録する RSS 登録型から、そのカテゴリにあったニュースを自動で集めて表示してくれるキュレーション型に移行しています。そのため例えば Google は 2013 年というかなり早い時期に RSS リーダーの「Google Reader」サービスを終了し、2015 年にニュースキュレーションアプリ「Google ニューススタンド」をリリースした経緯があります。
ただ RSS リーダーを活用してきた方や、特にピンポイントな WEB サイトの新着情報をチェックしている方にとっては、ニュースキュレーション型のサービスは浅く広い情報の寄せ集めに思えてしまうかと思いますし、実際私はそう思っています。でもニュースキュレーションサービスは自動で情報を集めてくれるので、それはそれで楽しめたり結果的に情報源になったりしたりもします。
つまり「News Suite」はニュースキュレーションサービスでありながら RSS リーダーも実装した、理想的なサービスというわけです。少なくとも私にとっては。
だからこそ惜しい
でもだからこそ惜しいんですよね。例えば「Google Reader」から「Feedly」などの RSS リーダーに乗り換えた人の中にはスマートフォンだけでなく、デスクトップやタブレット、もしくは 2 台目以降のスマートフォンなど、マルチに同じサービスを利用している方がいらっしゃるかと思います。もちろん私もその一人です。
残念ながら「News Suite」にはログイン機能が実装されておらず、クラウドでデータを共有して、A の端末の設定内容を B の端末でも反映させるような機能は今のところありません。カテゴリの非表示設定や RSS フィードの登録を行っても、その端末でした設定が反映されないのは、正直私にとっては情報収集用のメインサービスとはなり得ません。
そういった部分では大手ニュースアプリの「SmartNews」も同じです。ただあちらは RSS フィードの登録機能がないので、単なるニュースを楽しむだけという、ある意味割り切った使い方はできます。
「News Suite」は RSS フィードの登録機能があるだけに、ログインによるデータ共有機能を実装して “様々な端末で情報収集を行いつつブログ執筆に役立てる”、というような使い方ができたら最高なんですけどね。いつかログイン機能が実装されることを願っています。開発者さんに届くかなー？
