米国のスタートアップ企業 Nextbit が開発し、当初はクラウドファンディングで、その後一般向けにも販売され日本にもソフトバンク(+Style)を通して投入された第 1 弾 Android スマートフォン「Nextbit Robin」について、今回は熱く?語りたいと思います。
Nextbit は Android プロダクトに関わっていた元 Google の Tom Moss 氏と「Nexus One」のデザインを手がけた元 HTC の Scott Croyle 氏、そしてエンジニアの Mike Chang 氏が中心となって操業した企業です。
「Nextbit Robin」
そんな Nextbit が制作した「Nextbit Robin」は OS ベースでクラウドストレージを利用することをコンセプトとした Android。microSD カードスロットなどの外部ストレージによる拡張には非対応となる一方、100GB のクラウドストレージが「Nextbit Robin」ユーザーに付与され、画像、動画、音楽などのメディアファイルだけでなく、あまり使われていないアプリをクラウドストレージに自動転送することで、端末の容量を確保するといった機能が搭載されていることが最大の特徴となっています。
主要スペックは 5.2 インチの Full HD ディスプレイや Snapdragon 808 プロセッサ、3GB RAM などを搭載で、当初はハイスペックな部類ながらクラウドファンディングでは本体価格 $299、一般販売では $399 と比較的安価な価格設定となっていました。
主要スペック
OS | Android 7.0 ※ベータテスト版 |
サイズ | 149 × 72 × 7.0 mm |
重量 | 150g |
ディスプレイ | 5.2 インチ(1,920 × 1,020)Fu llHD、IPS |
プロセッサ | Snapdragon 808 Hexa-core 1.8GHz |
RAM | 3GB |
内部ストレージ | 32GB + クラウドストレージ 100GB |
リアカメラ | 1,300 万画素 |
フロントカメラ | 500 万画素 |
Wi-Fi | 802.11 a / b / g / n / ac |
Bluetooth | 4.0 |
バッテリー | 2,680mAh |
その他 | USB Type-C、Quick Charge 2.0、指紋センサー |
カラーバリエーション | Mint、Might Night、Ember、Electric |
モバイルネットワーク |
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「Nextbit Robin」はクラウドファンディングでの発売が 2015 年末 ~ 2016 年初めで、2016 年春頃から一般販売も開始されました。日本での発売は 2016 年 3 月末頃です。
ちなみにクラウドファンディングが行われていた当初は CDMA モデルも投入される予定だったのですが、CDMA モデルはキャンセルとなり、結局 GSM モデルのみしか投入されなかった経緯があります。私個人的に CDMA モデルを狙っていたので残念だったのですが、GSM モデルの限定カラー “Electric” をオークションで落札し輸入しました。
また「Nextbit Robin」は元々開発に日本人が関わっていたこともあり、米国で販売されたモデルでも技適マークが表示されます。
公式では販売終了?
そんな「Nextbit Robin」ですが、米国の Nextbit 公式サイトでは全てのカラーが在庫切れとなっていて、実質的に販売が終了している状態となっています。
[blogcard url=”https://www.nextbit.com/products/robin?variant=19326770501″]
日本国内での販売を担当した +Style でも現在は販売が終了しているので、あとはマーケットに出回っている分のみということなのでしょう。とはいえ米国の Amazon.com や B&H などではまだ普通に販売されているので、在庫はそれなりに残っているとは思われます。日本の Amazon.co.jp でもマーケットプレイス店舗が 23,500 円前後で販売しているのである程度簡単に入手は可能です。
Amazon.co.jp
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Amazon.com
Amazon.com でもマーケットプレイス出品で、日本直送に対応していない場合がほとんどです。
[amazonjs asin=”B01D9LVCAI” locale=”US” title=”Nextbit Robin Factory Unlocked GSM Smartphone – Mint (U.S. Warranty)”]
B&H
B&H は日本直送対応です。本体価格は $179 で、送料 $38.01 を含めた総額 $218(約 24,700 円)に国内到着時の消費税を考慮した輸入概算総額は、約 26,600 円となります。
なぜ「Nextbit Robin」が魅力的なのか
前置きが大分長くなってしまいましたが、そんな「Nextbit Robin」の魅力を挙げるとこんな感じでしょう。
- デザインが可愛い
- 持ちやすい
- USB Type-C コネクタや指紋センサー搭載と機能
- 日本国内も考慮されたモバイルネットワークの対応周波数
- 比較的早い段階でソフトウェアアップデートが配信される ※ベータテストでは Android 7.0
- カメラ性能がそれなりに良い
- ステレオスピーカーの音が良い
「Nextbit Robin」は一応同時のランチャーアプリや独自アプリは入っていますが、中身はかなり素の Android に近い状態です。なので Nexus などが好きな方でも好んで使っていただくことができると思います。
Snapdragon 808 プロセッサと 3GB RAM の組み合わせも特に不満はありません。もちろん Snapdragon 810 以上と比べてしまうと物足りなさは感じるかもしれませんが、そもそも安価でもあるので、総合的には許せる範囲かと思います。
個人的には同じ Snapdragon 808 プロセッサを搭載する「Nexus 5X」や「BlackBerry Priv」よりはレスポンスは良いと感じます。「Nexus 5X」は 2GB RAM ということもありますし、「BlackBerry Priv」もバックグラウンドで動作しているアプリが多い、ということもあるでしょう。
「Nextbit Robin」は使っていくうちに若干のモタつきはでてきますが、キャッシュのクリアなどで対処していけばさほど気にならないでしょう。ちなみにモタつきは Android 7.0 になってからかなり改善され、全体的なレスポンスは良くなった印象です。指紋センサーの読み取り速度も以前より爆速。
まぁでも、やはり結局は他にはないポップなデザインが独創的で飽きない部分が一番の魅力と言えると思います。所有欲も満たされる感じですかね。もちろんデザインについては好き嫌いも分かれるので、プラスチックな感じが強いデザインを受け入れられない方もいらっしゃるかとは思います。
このほかハードウェア的には VoLTE に対応していますが、国内キャリアの VoLTE は利用できません。
「Nextbit Robin」はスタートアップ企業の第 1 弾スマートフォンとしてはかなり完成度は高い一台です。それはやはり Google、HTC で働いていた方が関わっているからに他ならないと思います。そんなこんなで私は「Nextbit Robin」をオススメしたい。
そして Nextbit の新しいモデルにも期待したいですね。
はじめまして。
こちらの記事を拝読させて頂き端末を購入致しました。
まだ少ししか触っていませんがデザインはとても気に入りました。
貴重な情報ありがとうございました。
毎週の放送も初回から視聴してます。
ガジェットには詳しくないのでコメントはしたことがありません。
毎週の配信はご苦労が多いことと思います。
陰ながら応援させて頂きます。