何とか「LG Watch Sport」を「iPhone 7 Plus」とペアリングして先日より運用していますが、その中で気づいた点を随時ご紹介しています。今回は Google Play のスタンドアロンアプリについて。
Android Wear 2.0 では Google Play に対応しアプリを直接インストールできるようになっている点が大きな特徴で、そのことは既に広く知られているかと思います。iPhone とペアリングした(Android Wear 2.0)を搭載する「LG Watch Sport」も例外ではなく、Google Play からアプリをインストールすることが可能です。
ちなみにインストールできるアプリはもちろん Android Wear 2.0 をサポートしているもののみとなるため、Android の Google Play で配信されているものすべてというわけではありません。いわば Android Wear 2.0 用の Google Play ということになります。
ただ Android Wear 2.0 をサポートしているアプリにもいろいろと違いがあります。例えば Android Wear 2.0 上で完全にスタンドアロンで動作する「Google Play Music」や「Runtastic」もあれば、Android Wear 2.0 サポートとは “名ばかり” で単なる母艦機側にインストールされている同じアプリのリモコン程度にしか動作しない「Spotify」もあり、そういった違いがあるわけです。
で、iPhone と「LG Watch Sport」をペアリングしている場合に「Spotify」がどのような動作になるのか、iPhone にインストールしている「Spotify」アプリをコントロールできるのかを検証しようとしたところ、iPhone とのペアリング状態では Google Play に「Spotify」が出てきませんでした。つまり “名ばかり” のアプリの場合はAndroid Wear 2.0 機種にインストールしたところで iPhone アプリをコントロールできるわけでもないため、そもそものインストールができないようになっているというわけですね。
逆に言えば iPhone と Android Wear 2.0 機種をペアリングしている場合に Google Play からインストールできるアプリは、Android Wear 2.0 機種上で動作する完全なスタンドアロンアプリということになります。そのため自動的に、Android とペアリングしている時よりも iPhone とペアリングしている時の方がインストールできるアプリは少なくなります。
「Spotify」以外に iPhone とのペアリングでは出てこないアプリが他にどれだけあるのか、“名ばかり” なアプリがどれだけあるのかは全部把握しきれませんが、Android Wear 2.0 のサポートを発表したフィットネスアプリ「Strava」も iPhone とのペアリング時には出てきませんでした。“名ばかり” たったようですね。
ちなみに Android Wear 2.0 で完全なスタンドアロンアプリとしてインストールできるフィットネス系アプリは「Runtastic」とデフォルトでインストールされている「Google Fit」のほかに、現時点では「Lifesum」「Seven-7」「Runmore 5K」「Where Runner」のみでした。(2017 年 3 月 6 日現在)