Google は 3 月 17 日、YouTube の動画機能「アノテーション」を 5 月 2 日で廃止すると発表しました。
「アノテーション」は動画内にメッセージを表示したり、「アノテーション」で設定した領域をクリックすることで添付されている URL リンクを開いたりする機能です。これを設定しても基本的にはデスクトップ版の YouTube でのみ表示されるようになっています。
「アノテーション」は例えば動画の最後にチャンネル登録を促す POP のような感じで利用されることが多かったのですが、動画中に不要なメッセージを動画画面全体に設定するものもあるなど、悪質な使い方も目立ちました。
YouTube では新たに「アノテーション」に代わる機能として「終了画面」を 2016 年後半にリリースしています。「終了画面」は動画の最後に同じチャンネルの別の動画や再生リスト、許可をした URL リンクをカードとして貼ることができる機能です。また YouTube では動画中にリンクを表示できる別の「カード」機能も実装しています。
「終了画面」はスマートフォン用アプリでも表示されるので、最近ではこれを利用している方の方が多く見受けられます。ちなみに YouTube は「終了画面」のリリースのおかげで「アノテーション」の新規利用が 70% も減少したと説明しています。そもそも「アノテーション」はモバイル時代の到来前に開始されたサービスとなるため、モバイル表示に最適化されていない模様です。
5 月 2 日以降は
「アノテーション」の編集機能は 5 月 2 日をもって終了となりますが、アノテーションが設定されている動画についてはそのまま表示されます。またクリエイターの「アノテーション」編集は不可能ですが削除のみ行うことができます。視聴回数が伸び続けている動画については「終了画面」や「カード」に切り替えて運用した方が良さそうですね。
Source:YouTube