3 月 22 日より開始された SoftBank 系 MVNO、日本通信の「b-mobile S」と U-NEXT の「U-mobile S」ですが、どうやら LTE Band 41（AXGP）は対応していない模様です。つまり正確には SoftBank が保有するモバイルネットワークの対応周波数を全てサポートしているわけではないということなります。
LTE Band 41（AXGP）はWireless City Planning の周波数
今回私が個人的に U-NEXT のカスタマーセンターに問い合わせを行ったところ、「U-mobile S」では LTE Band 41 をサポートしていないとの明確な回答を得ることができました。理由は SoftBank が使用している LTE Band 41（AXGP）が、実際は SoftBank グループ傘下の Wireless City Planning 社が保有する周波数となるためだそうです。「b-mobile S」と「U-mobile S」はこの Wireless City Planning が保有する LTE Band 41（AXGP）はサポートしておらず、SoftBank 自身が保有する周波数にしか対応していないとのことでした。つまり LTE の場合は FDD-LTE Band 1 / 3 / 8 / 28B が今のところメインとなります。
Wireless City Planning は旧ウィルコムの事業を引き継ぐ形で設立させた会社で、2011 年より末より LTE Band 41（AXGP）の国内運用を開始しています。とはいえ SoftBank 傘下で SoftBank や Y!mobile 機種では通常通りサポートしている周波数となり特に区別されたりせずに LTE Band 41（AXGP）も SoftBank のモバイルネットワーク対応周波数として扱われることがほとんどです。
今回の「b-mobile S」と「U-mobile S」についても開始当初はその辺の明確な表記もなく当然のごとく対応していると思われていたのですが、結局対応していないという結果となりました。
サービス提供開始から若干ごたごた感
「b-mobile S」と「U-mobile S」は共に当初は iPhone と iPad にしか対応していないとのことで IMEI 制限などが掛けられていると予想されていたのですが、こちらも特にそういった仕様ではなく SIM フリーの Android などでも問題なく利用できることが判明しています。これは悪いことではありません。しかしながら若干ごたごたしている印象です。大人の事情で SIM フリー機対応を明確にできなかったのかも。
https://jetstream.buzz/archives/51822 SIM フリーの Android でも利用できるからこそ「b-mobile S」と「U-mobile S」が LTE Band 41（AXGP）をサポートしていないという点は重要です。「b-mobile S」か「U-mobile S」を LTE Band 41（AXGP）対応の Android などで利用しようとしてもできないわけですから。現在「b-mobile S」か「U-mobile S」を利用している方、これから契約しようと思っている方は十分に注意してください。
ちなみにサポートセンターによってはこのことを認知していない場合もあり、“LTE Band 41（AXGP）も含む SoftBank の周波数に全て対応している” と回答されることもあります。実際私も最初に U-NEXT のサポートセンターに問い合わせたときは LTE Band 41（AXGP）も対応しているとの回答でした。しかしカスタマーセンターにエスカレーションしてもらったところ、LTE Band 41（AXGP）はサポートしていないという今回の正式な回答となりました。
