Google 傘下の YouTube は 4 月 7 日、「YouTube パートナー プログラム(YPP)」の内容を変更し、動画の合計視聴回数が 10,000 回未満のチャンネルには広告が非表示となりました。また 10,000 回未満のチャンネルの新規 YPP 加入はできなくなります。
YPP は AdSense で収益を得るために YouTube チャンネルが参加を行うプログラムです。これまでは特に数字てきな参加制限はなかったのですが、今回の内容変更によって 10,000 回未満のチャンネルには広告が表示されなくなりました。要は広告収入が 0 となるわけです。ただし 10,000 回未満でもこれまでに得た収益がなくなることはなく、あくまでも今回からの施行となります。
YouTube が合計視聴回数が 10,000 回未満の YouTube チャンネルに対して広告を非表示にしたのは、チャンネルの信頼性とステータスが確保されている優良チャンネルに対してのみ広告表示を行うようにするためです。昨今、テレビ番組をそのまま動画として YouTube に投稿したり、人気の動画をコピーして同行するなどの著作権侵害行為や、人種差別などの不適切な内容の動画を投稿するケースが増えていて、更にそこに広告が表示されてしまうこともあり問題となっていました。また海外ではこの問題を受けて広告主が YouTube から撤退する動きもみられています。
今回の施策はそういった問題を解決するために行われています。例えば著作権を侵害していたり不適切な内容の動画を投稿するとペナルティーとなり、チャンネルの停止や最悪の場合はチャンネルの削除も行われるため、視聴回数が 10,000 回未満のチャンネルが YouTube のガイドラインに従って投稿を行っているチャンネルかどうかの判断がしやすくなります。
YouTube は更に、数週間以内にに YPP に参加するための新しいレビュープロセスを追加するとしています。この内容についてはまだ詳細は説明されていません。
Source:YouTube