Samsung は現地時間 8 月 30 日、ドイツ・ベルリンで開催されている世界最大のコンシューマーエレクトロニクスショー IFA 2017 のプレスカンファレンスにおいて、新型ウェアラブル 3 機種を発表しました。
発表されたのはスマートウォッチの「Gear Sport」、フィットネストラッカー「Gear Fit2 Pro」、Bluetooth イヤホン「Gear IconX(2018)」です。「Gear Sport」と「Gear Fit2 Pro」はスポーツの中でも特にスイミングトレーニングに特化した仕様で、Samsung の新たなフィットネスプラットフォーム「Speedo On」をサポートしています。
またもちろん「Samsung Health」との互換性もあるので、スイミングトレーニング以外の利用も可能です。
「Gear Sport」
「Gear Sport」は、円形スマートウォッチ型のウェアラブルです。
本体には心拍センサーと搭載し、1.2 インチ(360 × 360)Super AMOLED ディスプレイ、Dual-core 1.0GHz プロセッサ、768MB RAM、4GB 内部ストレージを搭載し、OS には Tizen OS を採用しています。「Gear S3」シリーズと同じ回転式ベゼルに加え、右サイドに 2 つのファンクションボタンも搭載。
そして「Gear Sport」は上で説明させていただいた通り、スイミングトレーニングプラットフォーム「Speedo On」対応で、本体プリインストールされている専用アプリ「Speedo on swim tracking」を使用して、ラップカウント、ラップタイム、ストロークタイプなどの主要なスイミングトレーニングのログを取得し、各計測を行うことができるようになっています。
もちろんサイクリングやランニングなどの通常のアクティビティトラッカーとしても利用が可能で、ウォーキングなどのアクティビティや睡眠ログの自動検出機能も実装しています。
「Gear Sport」はスイミングトレーニングに対応するため、5 気圧防水に当然対応です。更にMIL-STD-810G にも準拠し、軍事レベルの耐久性も兼ね備えています。バンドサイズは 20mm で、サードパティー製バンドと交換交換することも可能です。
「Gear Sport」はフィットネス関連の機能面以外に、Samsung 製 IoT 機器の制御、「Gear VR」のリモコン機能、そして NFC を使用した「Samsung Pay」まで利用可能です。このほか Under Armour や Spotify とのパートナーシップによる、Under Armour 製アプリとの互換性、Spotify のオフラインモード利用もサポートされています。
「Gear Sport」をペアリングして利用できるのは、Android 4.3 以降を搭載する Galaxy のほか、Android 4.4 以降を搭載する機種、そして iOS 9 以降を搭載する iPhone です。カラーバリエーションは “ブラック” と “ブルー” の 2 色展開となります。
主要スペック
- OS
- Tizen
- サイズ
- 42.9 × 44.6 ×11.6 mm、バンド幅 20mm
- 重量
- 50g(バンド含まず)
- ディスプレイ
- 1.2 インチ(360 × 360)、SuperAMOLED 、GorillaGlass 3
- プロセッサ
- Dual-core 1.0GHz
- RAM
- 768MB
- 内部ストレージ
- 4GB
- Wi-Fi
- 802.11 b / g / n
- Bluetooth
- 4.2
- バッテリー
- 300mAh、ワイヤレスチャージング
- その他
- NFC、心拍センサー、5 気圧防水、MIL-STD-810G
- カラー
- ブラック、ブルー
「Gear Fit2 Pro」
「Gear Fit2 Pro」は、前作「Gear Fit2」から新たにスイミングトレーニングプラットフォーム「Speedo On」をサポートした新モデルです。
基本的なデザインは前作から同じく 1.5 インチ(216 × 432)の Super AMOLED カーブディスプレイを搭載し、Dua-core 1.0GHz プロセッサ、512MB RAM、4GB 内部ストレージ、200mAh バッテリー、心拍センサーを搭載します。
アクティビティトラッカーやスイミングトラッカーとしては「Gear Sport」と同じですが、ワイヤレスチャージング、NFC、「Gear VR」のリモコン機能などを搭載しない点は異なります。つまり多機能な「Gear Sport」から、アクティビティトラッカー機能に絞ったのが「Gear Fit2 Pro」です。
こちらも Android 4.3 以降を搭載する Galaxy のほか、Android 4.4 以降を搭載する機種、そして iOS 9 以降を搭載する iPhone で利用することが可能。カラーバリエーションは “ブラック” と “レッド” で、バンドの大きさが異なる S と L の 2 サイズが用意されます。
主要スペック
- OS
- Tizen
- サイズ
-
- コア:25.0 ×51.3 mm
- バンドサイズ:125 ~ 165 mm(S)、158 ~ 205 mm(L)
- 重量
- 33 / 34 g
- ディスプレイ
- 1.2 インチ(360 × 360)、SuperAMOLED 、GorillaGlass 3
- プロセッサ
- Dual-core 1.0GHz
- RAM
- 512MB
- 内部ストレージ
- 4GB
- Wi-Fi
- 802.11 b / g / n
- Bluetooth
- 4.2
- バッテリー
- 200mAh、POGO Pin タイプ
- その他
- 心拍センサー、5 気圧防水、MIL-STD-810G
- カラー
- ブラック、レッド
「Gear IconX(2018)」
「Gear IconX(2018)」は、昨年発売された「Gear IconX」の後継モデルです。
基本的な仕様は前作「Gear IconX」と同じく、左右独立型の Bluetooth イヤホンとなりますが、新モデルでは新たに Samsung の音声アシスタント機能「Bixby」をサポートしている点が大きく異なる点です。
「Gear IconX(2018)」から「Bixby」を呼び出し、そのまま音声指示による操作を行うことができるようになっています。本体に加速度センサーを搭載することはもちろん、タッチ式(静電)センサーによる操作も前作と同様に可能です。
イヤホン本体のバッテリーは 82mAh 搭載で、前作同様に本体に 4GB 内部ストレージも搭載し、楽曲を直接ダウンロードしてのスタンドアロン再生もサポートしています。楽曲再生時の連続利用可能時間はスタンドアロンモードが最大 7 時間、Bluetooth モードが最大 5 時間で、Bluetooth ヘッドセットとしての連続通話可能時間は最大 4 時間です。
本体を充電するためのバッテリーケースは 340mAh を搭載し、こちらは新たに USB Type-C コネクタを採用しました。このほか本体装着時の音声ガイドがサポートしている言語は、英語、中国語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、韓国語、ロシア語、そして日本語です。つまり「Gear IconX(2018)」は、日本で発売される可能性があります。
カラーバリエーションは “ブラック” “グレー” “ピンク” の 3 色で、前作から “ブラック” のみを残し、他は一新されています。
「Gear IconX(2018)」は Android 4.4 以降と 1.5GB RAM 以降を搭載する機種で利用することができますが、「Bixby」は当然「Galaxy S8 / S8+」と「Galaxy Note8」でのみ利用可能です。
主要スペック
- サイズ
-
- イヤホン:18.9 × 21.8 × 22.8 mm
- ケース:73.4 × 44.5 × 31.4 mm
- 重量
-
- イヤホン:8.0g
- ケース:54.5g
- 内部ストレージ
- 4GB
- Bluetooth
- 4.2
- バッテリー
-
- イヤホン:82mAh
- ケース:340mAh、USBType-C
- その他
- 加速度センサー、タッチセンサー、Bixby
- カラー
- ブラック、グレー、ピンク
Source:Samsung