Google が今年の Google I/O 2017 で発表し、10 月に発表した新型 Google スマートフォン「Pixel 2 / 2 XL」に実装されるカメラ機能「Google レンズ」が、手持ちの「Pixel XL」でも利用できるようになっていたので、そのご紹介をさせていただきます。
「Google レンズ」
「Google レンズ」は、カメラで撮影した被写体やテキストに関する情報を読み取って的確な情報を表示してくれるアシスタント機能です。
似たような機能で、ディスプレイに表示されている情報を読み取ってそれに合った情報などを表示してくれる Android の機能「Now on Tap」がありますが、「Google レンズ」はスマートフォンで撮影した写真に写る被写体の情報を表示してくれる「Now on Tap」のような機能というわけです。
「Google レンズ」は今のところは、Pixel スマートフォン向けにプレビュー版としてリリースされているのみとなっています。また現時点で、「Google レンズ」が読み取って表示してくれる情報は以下の 4 項目です。
- 名刺(個人情報)
- 連絡先に電話番号や住所を保存可能
- 書籍
- 書籍に関するレビューなどの情報を表示
- ランドマークや建物
- ランドマークや建物に関する情報を表示
- 美術館の絵画
- 絵画に関する情報を表示
「Google レンズ」は今のところ、Pixel スマートフォンの「Google フォト」アプリ内で利用できます。どのように利用するかというと、「Google フォト」に保存されている写真を表示し、画面下に表示される「Google レンズ」アイコンをタッチするだけです。
「Google レンズ」アイコンをタッチすると即座に被写体の情報が読み取られ、情報や情報に関する Google 検索のリンクなどを画面に表示してくれます。
特に、名刺の情報を読み取ってくれる機能は便利。今までサードパティー製の名刺管理アプリを活用されていた方も、これからは「Google レンズ」で代用することが可能となります。
とはいえ今のところ Pixel スマートフォン向けにプレビュー版として提供されているので、国内で一般的に提供が開始されるのはまだ先のことになるでしょう。
「Google レンズ」をざっと使ってみた感じ、まだあまり精度というか、読み取ることができる情報が限られていることもあり、そこまで使い勝手が良いとは感じませんでした。誰が見ても明らかにわかる被写体でも、読み取ってくれなかったりするので。
この辺は、正式版としてリリースされる頃にはもっと高い精度となっていると予想はされます。
ちなみに「Google レンズ」の利用履歴は、WEB と Google アプリのアクティビティ記録が ON になっている場合、そのアクティビティ内に利用履歴として保存される仕様です。つまり、ユーザーがどんな写真のどんな情報を「Google レンズ」で調べたかなどが保存されるわけです。
恐らく「Google レンズ」の利用履歴はビッグデータ化されて、情報の読み取り精度の向上に役立てられていうと予想はされますが、アクティビティが保存されることが嫌な方は利用を控えるか、アクティビティ記録を OFF にした方がいいでしょう。また「Google レンズ」の利用履歴はアクティビティとして保存されるので、手動で削除することも可能です。