先日の Google I/O 2018 で発表された、サードパティーメーカー向け次期 Android OS「Android P」のベータ版「Android P Beta」を、早速「Essential Phone」に導入してみました。
が、私はたまたま「Essential Phone」を 2 台(ピュアホワイト / ハログレー)持っているので、“ハログレー” に「Android P Beta」を導入しつつメインとして使っている “ピュアホワイト” は Android 8.1 のままにして、そして違いをご紹介します。実際どんな違いがあるのでしょう?
通知バーとナビゲーションバー
まず、アイコンのデザインやサイズなどパッと見は同じかと思いますが、通知バー部分の配列とナビゲーションバーの仕様が異なります。
「Android P Beta」ではタスクボタンがなくなっています。またバックボタンもホーム画面で表示されないようになっているのですが、アプリを起動していると小さく表示されます。
ちなみにナビゲーションバーの仕様は、こんな感じ。
次に通知バーです。通知バーはクイック設定のアイコンのデザインが変更され、より ON / OFF の状態が分かりやすくなっています。また通知バーを簡易表示している時点では、設定の歯車アイコンが表示されません。設定は、通知バーを最大表示した際に現れます。
設定項目
設定項目のデザインも、大きく変更されています。基本的な並びなどは同じです。
「Android P Beta」では、“ネットワークとインターネット” の設定項目の中に “プライベート DNS” 設定が追加されています。
「Android P Beta」では、“電池” の設定項目の中に “Battery Manager” が追加されています。“Battery Manager” は、バッテリーを著しく消耗しているアプリがあった場合に通知をして、解決策を提案してくれる機能です。
設定の “システム” の中にある “操作” も、「Android P Beta」では 2 つの項目が追加されています。1 つはホームボタンを上にスワイプした場合の挙動を変更する “Swipe up on Home button” で、もう 1 つは着信と通知をすべてバイブレーションのみにする “着信音を停止” です。
“着信音を停止” は、要はマナーモードですね。
「Android P Beta」はナビゲーションバーの仕様が大きく変更された点が特徴なのですが、わかりやすくいうとホームボタンにタスクボタンの機能が内包され、タッチやスワイプ操作にて判定が異なるようになりました。そして通常ではタスクを表示する場合、ホームボタンを軽く上にスワイプするのですが、このスワイプの強弱によってタスクが表示されるかドロワーが表示されるかが変わってきます。
そこで “Swipe up on Home button” を ON にしておくと、スワイプの強弱に関わらず 1 回目に必ずタスクが表示されるようになります。つまり “Swipe up on Home button” は、新しいホームボタンの仕様に慣れない方などに向けた新設設定ということです。
そもそもホームボタンをスワイプする操作自体が、これまでの Android ユーザーからしてみると慣れない操作ですけどね。短タッチだとホーム、長押しだと「Google アシスタント」起動というのはそのままなので、ホームボタンの操作が「Android P Beta」ではかなりシビアになっているわけですね。
まとめ
もちろんこのほかにも機能や性能面での違いはありますが、まずパッと見の違いはこんなところかと思います。
やはりホームボタンやナビゲーションバーの仕様が変更されているのは、大きな点ですね。公式の「Android P」でナビゲーションバーが強制的に変更となるのか、それとも既存の Android の仕様も残るのかはわかりませんが、この辺は抑えておいた方がいいでしょう。
機会があれば、触って確かめてみるのもいいですね。よく言えば直感的、悪く言えばシビアなので、賛否は別れるかと思います。参考になったでしょうか?