米国メーカーの Essential Products は 2018 年 6 月 7 日、同社の第 1 弾スマートフォン「Essential Phone(PH-1)」用ベータ版 OS の最新版「Android P Beta 1」を配信開始しました。
「Android P Beta 1」は、同日に Pixel スマートフォン向けに配信が開始された「Android P Developer Preview 3(DP3)」のサードパティーメーカー製スマートフォン用ベータ OS です。「Essential Phone」については 5 月末に「Android P Beta」の修正版「Android 9.0 Developer Preview」が配信開始されているので、バージョンや名前を統一していただきたいところですが、一応今回の「Android P Beta 1」が「Android P Beta」の正式なアップデート版となります。
ビルド番号は、「PPR1.180510.22」です。
「Android P Beta 1」の内容は、2018 年 6 月の Android セキュリティアップデートのほか、Android P への最適化、輝度の向上、そのほかバグ修正などです。そして実際にアップデートを適用してみた結果、前回発生していた様々なバグが修正されていることを確認しました。個人的には神アップデートです。
まずは Facebook、Facebook メッセンジャー、Instagram など、一部の SNS アプリがクラッシュするバグが修正されていました。「Android 9.0 Developer Preview」では少なくともこれらのアプリが起動しない、もしくは起動したとしてもすぐに強制終了する、最悪本体が再起動する、などのバグが発生していたのですが、「Android P Beta 1」では通常通り利用できることを確認しました。
そして次、Wi-Fi テザリングのバグの修正です。「Android 9.0 Developer Preview」では Wi-Fi テザリングを利用しようとすると勝手にテザリングが OFF になり使い物にならなかったのですが、「Android P Beta 1」では Wi-Fi テザリングが通常通り利用できるようになっていました。
更に「Android P Beta 1」では、Wi-Fi テザリング時の同時 Wi-Fi 通信「ブリッジ機能」も復活していました。「Essential Phone」の「ブリッジ機能」は、Android 7.1.1 のときには利用できていた機能で、Android 8.1 からは利用できなくなってしまっていました。その機能が「Android P Beta 1」で大復活を遂げたのです。嬉しい限りですね。
「Essential Phone」の「Android P Beta 1」は、「Android P Beta」を導入している場合は OTA にて配信されます。
また OTA ファイルと Fastboot ファイルも公開されているので、手動で導入することも可能となっています。
Source:Essential Products