Google は 2019 年 2 月 4 日、Pixel や Nexsu などの一部機種で利用可能となっていた、モバイルデータを共有できるいわゆる「テザリング」の進化版「インスタント テザリング」を、HTC や Motorola などのサードパティーメーカー製 Android スマートフォンや Chromebook にも拡大したことを発表しました。
「インスタン トテザリング」
「インスタン トテザリング」は要は Wi-Fi テザリングなのですが、その特徴は、モバイルデータの共有を受ける側からテザリングを遠隔で ON にすることができる点です。
遠隔でテザリングを ON にできる機能ということで、セキュリティ面が心配かもしれませんが、双方の機種にて同じ Google アカウントでログインしている必要があるため、基本的には第 3 者に勝手に利用されるようなことはありません。このほか、Bluetooth が ON になっている点も条件となります。
「インスタン トテザリング」を利用する方法は、Google 設定から “Google” → “インスタント テザリング” へと進みます。モバイルデータの共有が可能な機種がある場合は、そこに機種名が表示されるので、その機種をタッチします。
「インスタン トテザリング」はこれまで、Pixel や Nexsu スマートフォンとタブレット、「PixelBook」と「Pixel Slate」のごく一部の機種でしか利用することができず、更にモバイルデータを共有する側と共有を受ける側、双方が「インスタン トテザリング」をサポートしていないと利用することができなかったので、ある利用のハードルが高い意味マイナー機能でした。しかし今回対応機種が大幅に拡大されたことで、ハードルが大幅に下がったと言えるでしょう。
実際に「インスタン トテザリング」が解禁された機種は、Android スマートフォンでは「HTC U11」以降のフラッグシップ、「Huawei Mate 10」以降の Mate シリーズ、「LG G7 ThinQ」「LG V30」以降のフラッグシップ、「Moto Z / Z2 Force / Z3」、「OnePlus 5」以降、「Galaxy S7 / Note 8」以降のフラッグシップ、そして 15 機種の Chromebook です。特にChromebook の場合、モバイルデータの共有が可能な機種が近くにあった場合、接続を促すポップアップが表示され、そこからダイレクトに「インスタン トテザリング」による Wi-Fi テザリングを利用できるようになります。
このほか「インスタン トテザリング」対応機種は、今後更に拡大される予定です。
Source:Google
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